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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その202) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「身動きできない包まれ方」です。(要するに、何かに包まれてしまった状況ということです。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1話」、「007」からは「007は二度死ぬ」です。

ケータイ刑事」:「・1話」。「八代目!ついに登場! ~キング・オブ・クイーン殺人事件」という物語。言うまでも無く8代目ケータイ刑事のちゃんの初登場となる物語であり、同時に相棒となる「あさみつひこ」の「ケータイ刑事」シリーズ初登場となる物語である。

物語の冒頭で、チビッ子ギャングに目隠しをされて欺されたちゃんが気を取り直して自転車で移動していると、助けを求める声を耳にした。ということで、声のした川辺の草むらに行ったちゃん。「助けてくれ!誰かいないか?」というその声は男の声であり、コートに包まれていて、その場に捨てられたようになっていて、身動きできないでいた。

ちゃんは近づいて行くとコートを外してあげて「大丈夫ですか?」と尋ねた。すると両手首をロープで縛られていた男は「大丈夫だったら人は呼ばない」と言った。で、一呼吸置くと、縛られている両腕を出して「早く解いてくれ」と言った。するとちゃんは「面倒臭そうなおじさん...」と小さな声で漏らしながら、男を縛っているロープを解いた。が、その声が聞こえたのか「何か言った?」と言う男。これに「いえ、何も」と言った。が、腕が自由になった男の次の言葉は「僕は決して面倒臭い男ではない」というものだった。(ちゃんの漏らした言葉をしっかりと聴いていた...)これにちゃんは「聞こえてんじゃん」と漏らしていた。すると男は続けて「だが、人にはよく、面倒臭い男だと言われる」と言った。

するとちゃんは、思い出したように「もしかして、鬼ごっこですか?」と尋ねた。すると「君も一味か?」と切り替えされる。直ちに「違いますよ、私もやられちゃったんです。チビッ子ギャングですよね~」と溜息をつくように答えたちゃんだった。

すると「警視庁から入電中」と、事件を知らせる入電が入った。携帯を取りだしてそれを聴くと、結ちゃんは「私はこれで...」と言って直ぐに現場に向かった。男もちゃんが入電を聴いているのを見ており、事件の入電を聴いていたが、ちゃんが去ってしまうと「何だ?あの携帯?」と漏らしていた。

尚、これがちゃんとあさみさんのファースト・コンタクトであるのだが、この時はお互い名乗っていないので、「おじさん」「女子高生」という関係である。で、この後、事件現場で再会することになり、初対面の時のお約束である一連のこと(銭形が警察手帳と学生証を間違える、「公文書偽造で逮捕する」と言われて手錠を掛けられる、「銭形?まさか...???」「あなたのおじいさまは銭形警視総監様であらせますか?」というやりとり)へと繋がっていくことになる。

歴代のケータイ刑事と相棒となる刑事の初対面は色んな形があったが、コートで包まれていて、まるでゴミのように扱われていた相棒ということで出会ったのは初めてである。が、このように余りにもインパクトのある初対面だったら、相手のことはおそらく絶対に忘れない(「忘れようとしても忘れられない」と行った方が正解かも...???)でしょうね...

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作であり、初代ボンドの5作目であり、本作を以て一旦降板することになる。そのことを本作のロケが行われている日本でS・コネリーは発表した。尚、本作の次のシリーズ第6作は2代目ボンド作品となったが、第7作で初代ボンドは1作のみ復帰している。また、この物語は、物語の舞台が日本になった作品でもある。(ボンドは最初は香港にいたが、直ぐに日本に入り、その後はずっと日本で物語が進んでいった。但し、スペクターの火山の噴火口に作られた大がかりな基地は、物語上は日本ということになっているが、完全に人工的な基地であったため、世界の何処であっても全く問題はなく、通用しますけどね...)

米ソのロケットが消えたことで、両国間に緊張が走るが、イギリスは謎の宇宙船が日本方面に消えていたことを掴んでいた。その頃ボンドは、香港で休暇を過ごしていたが、女と一緒にホテルにいるところを襲われて、ベッドでマシンガンの餌食となって死亡した。で「英国海軍中佐死亡」というニュースが世界を駆け巡った。

ボンドの葬儀は香港で行われ、ボンドの遺体は海軍葬で海中に流された。が、直ちにボンドの遺体は海中で回収されて、ある潜水艦に収容された。直ちにミイラのように遺体を包んでいる外側の布が破られる。すると、その中には潜水マスクをつけて、更にビニールの袋に包まれていたボンドがいた。マスクが外されると、ボンドは目を開けて「乗艦許可願います」と申請した。で、艦長が許可した。

で、ボンドは立ち上がった。艦長は「士官室に案内しろ」と命じ、ボンドは直ちに案内されて行った。で、士官室の手前にはマネーペニーが控えていて、奥にはMがいた。で、ボンドは死人ということになっているので自由に動ける。で、例の謎の宇宙船は日本に降下したという前提で、その調査を行うという任務を命じられたのだった。

これらは要するに、ボンドが任務を遂行しやすくするために、死んだことにするという芝居として行われたものである。よって、香港にいるボンドが襲われて死亡し、海軍葬までもが芝居として行われた。が、遺体を海に流し、それを回収するという手の込んだことが行われたのだが、生きているボンドを一旦海中に沈めるためには、それなりの用意が必要である。そのため、水中マスクの酸素ボンベを用意し、ビニールにくるみ、更にミイラのように見える防水処理が施された布に包まれた。よって、その時のボンドは身動きできない状態になっていた。

「敵を欺くには味方から」という言葉があるが、その言葉通りの大がかりな芝居を行ったが、結果的に「ボンド死亡」という新聞記事を見たということで、スペクターのメンバーである大里は欺されることになり、MI-6の作戦は上手くいくことになった。

共通点は、布製のもの(「ケータイ刑事」ではコート、「007」では(二重になっていたが、外側が)布製のものだった)に包まれていたことその場所は水際に関する場所だったということ、共に捨てられたように扱われていること(「ケータイ刑事」では草むらに捨てられていたという言葉がピッタリである。一方、「007」では海軍葬で遺体が海に流されたが、その場で海底に沈んで行ってることから、見方を変えると遺体を海に捨てているという解釈も出来る。→本来は儀式であるのだが、この時は「海中投棄」という言葉がピッタリに見えます。)である。

相違点は、「ケータイ刑事」では悪戯で行われたことであったが、「007」は作戦として行われたことである。そのため「ケータイ刑事」では「助けてくれ~」と声を挙げていたが、「007」では予定通りの行動であったため、声を挙げることもなかった。また、「ケータイ刑事」では主人公・銭形の相棒になる人物であったが、「007」では主人公・ボンドだったという所、「ケータイ刑事」では川辺であったものの全ては陸上でのことであったが「007」では水中(海中)に流されており、陸と海でのことだったところである。

次回も「銭形結」絡みのネタについて記します。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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