POWER STATION『BEST OF: TEN BEST SERIES』 [音楽(洋楽)]
表題のベスト盤は2003年にリリースされたものである。DURAN DURANのJOHN TAYLORとANDY TAYLORがROBERT PALMERとTONY THOMPSONと組んだプロジェクトとしてアルバムが発表されたのが1985年であり、その時にアルバム1枚を発表しただけだったが、1996年に突如再結成してアルバム1枚(通算で2枚目のアルバムである)を発表した彼らであったが、活動は1年で停止してしまった。そんな中、本ベスト盤がリリースされた2003年というのは、ROBERT PALMERが2003年9月に、TONY THOMPSONが2003年11月に亡くなった年でもある。それだけに、本ベスト盤はPOWER STATIONに改めて区切りを付けることになったアルバムと言うことにもなった。(但し、2005年には20周年ということで、1985年のアルバムをリマスターし、7曲のボーナス・トラックを追加したものがリリースされていますが...)
収録曲は以下の全10曲である。『Some Like It Hot』『Murderess』『Lonely Tonight』『Harvest For The World』『Get It On (Bang A Gong)』『Communication (Special Club Mix)』『Taxman』『The Heat Is On (Dub)』『Go To Zero』『Dancing In The Street (Live)』。
尚、ラストの1曲のライヴは、未発表だったということで、R・パーマー、T・トンプソンが亡くなってしまっただけに、思わぬ形のライブ・テイクということで、ファン・サービスになったものでした。
しかし選曲については、やはりとはいうものの、1985年のアルバム(8曲中1曲は別ミックスとはいうものの、7曲が収録されている。)に、シングルのB面曲を1曲、1996年の2nd.アルバムから1曲、未発表だったライヴを1曲という構成であるため、当時としてはまだ良かったが、2005年に1985年のアルバムにボーナス・トラックが追加されてリリースされたことで、殆ど本アルバムの価値は無くなってしまった。→実質的に、ライヴ・テイクの『Dancing In The Street (Live)』だけのために存在しているアルバムと言うことになってしまい、現在ではそのためのコレクター御用達のアルバムということになっている。、
普通に聴くのであれば、ボーナス・トラックが追加された2005年にリリースされた1st.アルバムの20周年盤にすべきであり、そちらの方が時間的にも長いだけに、ライヴ・テイクの『Dancing In The Street』は収録されていないものの、満足できるのではないかと... で、本ベスト盤はコレクター用ということで、こういうアルバムがあるのも悪くは無いが、最近では資源の無駄遣いというようにも思えてきて...
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