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PAUL McCARTNEY『PRESS TO PLAY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼の6枚目のソロ・アルバムである。(前作はサントラ盤扱いであるが、彼の5枚目のソロ・アルバムと勘定されている。)セールスの方は伸び悩み、彼の神通力も消えたと言われた低迷期に入る作品である。('90'sに入って復活するのはご存知の通りである。)チャート成績は、本国イギリスでは彼のソロ・アルバムとしては初めてTOP 5入りを果たせず、最高位8位であった。(アメリカでも初めてTOP 20入りを果たせず、最高位30位であった。)また、日本では最高位11位を記録している。

収録曲は以下の全13曲である。『Stranglehold』『Good Times Coming/Feel The Sun』『Talk More Talk』『Footprints』『Only Love Remains』『Press』『Pretty Little Head』『Move Over Busker』『Angry』『However Absurd』『Write Away』『It's Not True』『Tough On A Tightrope』。

尚、1993年に再発されたものには、ボーナス・トラックとして以下の2曲が追加収録されている。『Spies Like Us』『Once Upon A Long Ago (Long Version)』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。リリース順に『Press』(イギリスで最高位25位、アメリカで最高位21位)、『Pretty Little Head』(チャートインせず)、『Stranglehold』(アメリカで最高位81位)、『Only Love Remains』(イギリスで最高位34位)ということになるが、TOP 10入り(しかも上位にランクインすること)を果たすシングル曲が生まれなかったことが低迷期に入ったことを象徴する結果となってしまった。

お薦め曲は、シングル曲の『Press』と『Only Love Remains』、それ以外からは『Talk More Talk』『Footprints』『Tough On A Tightrope』という所をピックアップしておく。

本アルバムというと、「酷評」されていて、アルバムとしては纏まっておらずバラバラ、色々とやり過ぎた、という声に推されて「失敗作」という烙印が押されているが、そこまで酷評されるほど内容が劣っているとは思えないアルバムである。確かに、サウンドの方はバラエティに富みすぎている所があるが、それはポールの殺りたいことを次々と行ったためであり、あるレベルに纏まらず、ポール自身が色々と挑戦している証でもある。その挑戦は結果的には評判は悪かったが、挑まずに凡作で終わるよりははるかに有意義である。確かに、チャート成績やセールスという点では、それまでの彼のアルバムと比べると、数字で劣っているという結果が出ているが、(特に)チャート成績とアルバム内容とは比例するものではない。

酷評の方が多いが、名曲になり損ねたというような曲もあるだけに、一度聴いて、世間の評価を忘れて、自分なりに評価してみるべきである。また、再評価されても良いアルバムである。(兎に角、一度は聴いてみましょう。)

 

Press to Play

Press to Play

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

プレス・トゥ・プレイ(紙ジャケット仕様)

プレス・トゥ・プレイ(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/04/26
  • メディア: CD
Press to Play

Press to Play

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
  • 発売日: 1998/06/30
  • メディア: CD

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