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「VAMPYR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1931年のドイツとフランスの合作映画「吸血鬼」である。日本公開は1932年11月であった。尚、ビデオ化されたときにタイトルが「ヴァンパイア」に改題されている。また、英語タイトルは「THE STRANGE ADVENTURE OF DAVID GRAY」である。製作年代からも古典に入る作品であるが、名作として知られている作品である。

作品データを記しておくと、時間は68分、白黒作品である。原作はジョゼフ・シェルダン・レ・ファニュ、監督はカール・テオドール・ドライエル、脚本はカール・テオドール・ドライエルとクリステン・ジュルの2人、撮影はルドルフ・マテ、音楽はウォルフガング・ツェラーである。そして出演は、ジュリアン・ウェスト、モーリス・シュッツ、レナ・マンデル、シビル・シュミッツ、ヘンリエッタ・ジェラード、ジャン・ヒーロニムコ、たちである。

旅をしていたアラン・グレーは、ある夜遅くにクルタンピエール村に辿り着き、寂れた旅館にやって来た。その旅館は古い城を旅館にしたものだった。そしてアランは世にも不思議な夢を見た。老婆の姿をした吸血鬼が、ある村医者とその助手である義足の男とを自分の僕にしていた。この吸血鬼は、かつて犯した罪のために墓場でも落ち着くことが出来ず、人間の生き血を吸わなければならなかった。で、吸血鬼は僕を利用した。第一の犠牲者となったのは、城主の娘であった。更に、義足の男を唆して城主を殺させた。アランはその城主の客となったこともあって、記録を調べて吸血鬼に対して学んだ。そして吸血鬼に立ち向かって行く...

物語としては派手な所がなく、白黒の映像美で見せる作品と成っているが、白黒映画の特製を巧みに使った表現が、恐怖感とサスペンス感、更には緊張感を上手く出している。

少なくとも、ここ15年ほどのCGを使った映画とは根本的に異なる作りの映画であって、正に「古典」という言葉がピッタリの作品である。ストーリーに関しては今一つ分かりにくい所もあるのだが、ストーリーを追うのではなく、映像美と雰囲気を堪能する作品と思えば、こういう作品があっても良いですね。映画ファンであれば、見ておきたい作品の一つである。

 

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