REAL LIFE『HEARTLAND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼らの1st.アルバムである。(世界リリースは1984年である。)オーストラリアのニュー・ウェーブ系バンドである彼らは、世界的なダウンアンダー勢力のブームよりも少し遅れての世界進出ということになったものの、センスの良さでヒットを飛ばしたバンドである。(但し、何処かで一発屋という印象も残っているバンドでもある。)
収録曲は以下の全10曲である。『Send Me An Angel』『Catch Me I'm Falling』『Under The Hammer』『Heartland』『Breaking Point』『Broken Again』『Always』『Openhearted』『Exploding Bullets』『Burning Blue』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Send Me An Angel』は、(西)ドイツでは1位を獲得するヒットとなり、スイスでは2位、本国オーストラリアでは6位を記録する大ヒットとなっている。また、カナダでは18位、アメリカではBillboardで最高位29位を記録している。しかし、2nd.シングルの『Openhearted』はチャートインすること無く、3rd.シングルの『Catch Me I'm Falling』は豪州で8位、(西)ドイツで9位、スイスで12位、アメリカでは40位を記録しただけであった。(→1st.シングルが西ドイツでNo.1となっているが、「一発屋」と呼ぶに相応しい(?)チャート成績である。)
お薦め曲としては、彼らの最大のヒット曲となった『Send Me An Angel』と、シングル曲の『Catch Me I'm Falling』、それ以外からはアルバム・タイトル・ナンバーの『Heartland』、『Breaking Point』そして『Burning Blue』をピックアップしておく。
豪州のバンドとしては、欧米の一般的なバンドと比べて、何か違う楽器を使っているということが当時は売りになっていた(特に「サックス」がその代表的な楽器であった。)が、彼らはバイオリンを取り入れていていて、それが独特のサウンドを醸し出していた。そのバイオリンも、奇抜さを狙ったものではなく、上手く料理しているために、変な違和感もなく、上手くまとめられている。それだけでも一度は聴いてみる価値のある所である。
現在でも現役バンドとして活動を続けている彼らであるが、ヒットに恵まれておらず、現在でもデビュー・シングルが最大のヒットとなっているのは惜しい頃でもある。まあ、一度は聴いてみましょう。
Heartland (1983) / Vinyl record [Vinyl-LP]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Import
- メディア: LP Record
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