ROCKPILE『SECONDS OF PLEASURE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼らのバンド名義としては唯一のアルバムである。活動期間は1976年から1981年であったため、バンド名義としては待望のアルバムと言うことになった。(それ以前は、バンドメンバーのD・エドモンズ名義のソロ・アルバムやN・ロウのソロ・アルバムでのプレイがある。)元々は1970年のD・エドモンズのソロ・アルバムの録音に参加したミュージシャンで結成したバンドであるが、直ぐにそのメンバーでバンド活動を行ったわけではない、というように複雑な経過があるバンドである。また、イギリスのバンドであるが、イギリスではバンドとしては今一つであったというのも...
ちなみに、本アルバムは、本国イギリスでは最高位34位を記録しているが、スウェーデンでは最高位8位、アメリカでは27位、カナダでは29位を記録している。
収録曲は、オリジナル版では全12曲であったが、LPでのボーナス・EPとして4曲が収録されていたものがリリースされていて、ここまでの16曲を収録したCDがリリースされている。また、2004年に再発されたときには、更に3曲のボーナス・トラック(全てライヴ・テイクである)を追加して、全19曲になっている。
オリジナル版での収録曲は以下の通りである。『Teacher Teacher』『If Sugar Was As Sweet As You』『Heart』『Now And Always』『A Knife And A Fork』『Play That Fast Thing (One More Time)』『Wrong Again (Let's Face It)』『Pet You And Hold You』『Oh What A Thrill』『When I Write The Book』『Fool Too Long』『You Ain't Nothin' But Fine』。(以下、ボーナス・EPの収録曲)『Take A Message To Mary』『Crying In The Rain』『Poor Jenny』『When Will I Be Loved』。(以下、2004年再発時の追加ボーナス・トラック)『Back To Schooldays(Live)』『They Called It Rock(Live)』『Crawling From The Wreckage(Live)』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルは『Wrong Again (Let's Face It)』であるが、特にチャートインを記録していない。2nd.シングルの『Teacher Teacher』はカナダで最高位31位、アメリカでは最高位51位を記録していて、彼らの名義では唯一のシングル・チャートにランクインした曲となっている。そして3rd.シングルは『Now And Always』であった。
お薦め曲としては、シングル曲である『Teacher Teacher』と『Now And Always』、それ以外からは『If Sugar Was As Sweet As You』『Heart』『Oh What A Thrill』『You Ain't Nothin' But Fine』という所をピックアップしておく。
サウンドの方は幅広いブリティッシュ・ロックの流を受けているものであって、'70's終盤のパンクの流までも受け手のUKロックである。また、ポップなところもあって聴きやすい曲もある。
知名度ということでは殆どないバンドであるが、メンバーの腕の方は確かなものがあるだけに、安心して聴いていられるサウンドである。こういうバンドがいる、ということで聴いておいても良いアルバムである。
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