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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その207) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「開栓」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・4話」、「007」からは「私を愛したスパイ」です。

ケータイ刑事」:「・4話」。「ケータイ刑事200回記念特別作品 テレビ初! 3Dフォトモーフィングドラマ ~ワインの神様殺人事件」という作品である。タイトルにあるように、「銭形愛」から数えて通算で200話となる記念作品であったが、技術的に溺れただけの凡作になってしまった物語であった。

世界ソムリエNo.1決定戦が行われる会場で殺人予告事件発生ということで現場に向かったちゃん。が、その場には特別仕分け委員となったあさみさんがいた。また、大会に出場するのは「白の神様」のトスカーナ・ホワイト、「赤の神様」のラマンチャ・レッド、「ロゼの神様」のブルゴーニュ・ロゼの3人である。

ちゃんは状況から、狙われているのも予告状も出したのも3人であり、No.1になるためには2人の殺害もあり得る、と考えていた。

しかし、「早く神様を決めよう」ということで、競技が開始されることになった。用意されたのは銘柄が分からないようにするため、アルミホイルで包まれた3本のワインであった。(白、赤、ロゼが1本ずつという打ち分けである。)で、あさみさんが3本のワインのコルク栓を「シュッポーン!シュッポーン!!シュッポーン!!!」と続けて開けた。で、競技の説明をしたあさみさんだった。(それぞれの産地、銘柄、製造年を当ててもらうという競技であった。)そして、デカンタに3本のワインを注ぎ、ごちゃ混ぜにして、3人に当てて貰うということで、そのための作業を進めていった。が、「毒味して」ということで、ワインを飲めないあさみさんが口にしてぶっ倒れる、というハプニングがあった(「生まれて初めてワインを口にした」と言っていた。)が、デカンタのワインをワインタワーを造ったグラスに注ぎ、3人の神様がグラスを手にした。

3人の神様はテイスティングを始めたが、レッドが倒れた。毒物で殺されたということで事件が起こった。(結局、口にしたワインに毒が入っていたのではなく、隙を見て真犯人がレッドの臀部に毒を注射したために毒殺されたのだった。また、真犯人はその注射器をもう1人の神様のポケットに隠し、2人の神様を抹殺しようとしたのだった。)

007」:「私を愛したスパイ」。1977年のシリーズ第10作で、3代目ボンドの第3作である。シリーズ第10作ということで、その記念ということで力の入った作品となり、登場した秘密兵器もスケールの大きなものが続出している。特にボンドカー・アストンマーチンDB5と共に人気のある潜水艦にもなるロータス・エスプリが活躍する作品と言うことでも知られている作品である。

ソ連のアマソワ少佐(=ボンドガール、コードネームは「XXX(トリプルX)」)と共にストロンバーグの野望を潰すという任務を完了したボンドだったが、ストロンバーグの要塞・アトランティスは海に沈んでいく。アマソワを救出して救命艇で脱出したボンドの乗った救命艇は、海面に到着し、完全に任務は完了した。

が、そんなボンドはいつものように、任務終了後のベッドインのつもりでいた。で、手を伸ばした所に「ドン・ペリニヨン」があった。それはストロンバーグが用意していたものだった。一方、アマソワ少佐はボンドノ目ガドン・ペリニヨンニ向けられているノト、目の前に銃ががあったということで、そり銃を手にするとボンドに向けた。というのは、アマソワ少佐の恋人であるソ連のエージェントは、アルプス山中でボンドを抹殺するという任務を命じられ、山小屋にいたボンドを襲ったが、ボンドはその窮地を脱して、アマソワの彼を消していて、そのことをアマソワが知った時、任務(=ストロンバーグの一件)を完了したら殺す、と言われていたためだった。

アマソワの言葉を思い出したボンドは、自分を死刑囚に見立てると、「僕の国では、死刑囚は最後に、一つだけ望みを叶えて貰える」ということを口にした。するとアマソワは「許可します」と言った。

で、ボンドはドン・ペリニヨンのコルクを抜き、2人はベッドインとなった。(任務完了後の、ボンドとボンドガールのお約束である。)

その間、2人が乗っている救命艇は救助信号を発しながら、海上流されていた。しかし、そんなことは全く気にしていないボンド。当然、今回の任務は英ソ協力の象徴ということで、イギリス海軍の船にソ連・KGBのゴーゴル将軍も乗船していて、救命艇の回収作業を行っていた。で、回収された救命艇。が、ボンドとアマソワは救命艇が回収されたことに気づいていなかった。

Mはボンドを、ゴーゴル将軍はXXXの無事を信じていたが、救命艇が回収されたことで任務の立役者を労おうとした。が、Mやゴーゴル将軍たちの目に飛び込んできたのは、救命艇のベッドで抱き合っているボンドとアマソワの姿だった。また、アマソワは直ぐにその視線に気づき、ボンドに告げた。ボンドはいつものように軽いジョークで躱すと、救命艇の窓のカーテンを降ろしたのだった。

共通点は、物語に関係ない所では、どちらもシリーズに於ける「記念作品」(「ケータイ刑事」はシリーズ200回、「007」はシリーズ第10作)であったということがある。また、物語の上では、次のステップに進む(「ケータイ刑事」ではNo.1ソムリエ決定戦の開始を意味し、「007」ではベッドインに入ることを意味している。)ということを表す合図になっているということである。更に、開栓した人(「ケータイ刑事」ではあさみさん、「007」ではボンド)はこの後に意を決した事柄(「ケータイ刑事」ではあさみさんは初めてワインを口にするということ、「007」では(ボンドはそのつもりはなかったかも知れないが)最後のベッドインのつもりでアマソワを抱こうとしたこと)をしているということがある。

相違点は、「ケータイ刑事」では銘柄は不明であるが、白、赤、ロゼ・ワインの3本を抜いているが、「007」ではシャンパン(ドン・ペリニヨン)の1本を抜いただけであった。(合計で4本が開栓されているが、結局、全て異なるものということでした。)また、開栓したとき、「ケータイ刑事」では「シュッポーン!」と(あさみさんが)口で賭け声のようにも言っていたが、「007」ではボンドがちょっと惚けたような表情をして、口では何も言っていなかったという所も違いである。

次回も「銭形結」絡みのネタについて記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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