ケータイ刑事銭形結4話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形結」の第4話「ケータイ刑事200回記念特別作品 テレビ初! 3Dフォトモーフィングドラマ ~ワインの神様殺人事件」の「裏ネタ編」の4回目となる今回は、この物語に登場した3人の神様の名前にあった「トスカーナ」について、「ラマンチャ」について、「ブルゴーニュ」について、そしてあさみさんが神様の言葉は分からないから貴くてありがたいものでこれと同じと言っていた「お経」について、あさみさんはこれの特別委員と言うことになっていたことから「仕分け」について、結ちゃんが口にした「ワイン通」について記します。
また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「ここをクリック」してご覧下さい。
「トスカーナ」:イタリア語では「Toscana」イタリアの中部(ローマよりも北に位置する)、リグリア海とティレニア海に面した位置にある州の名前である。州都はフィレンツェ(古都として有名な都市ですね。)である。また、ピサの斜塔で有名なピサのあるピサ県などの10の県から成っている州である。主な都市としては、フィレンツェ、ピサ、シエーナ、ピストイア、マッサ、リヴォルノ、ルッカ、プラートなどで、イタリアの中でも歴史的な観光地が大く、世界遺産に登録されているものが多い地域でもある。特にルネサンス期の文化的な中心地でもある。(かつて、トスカナ公国が存在した地でもある。)
現在の州の人口は約350万人(横浜市よりもやや少ない)、面積は約2.3万平方キロ(四国の約1.25倍、または秋田県の2倍よりもやや狭い)である。→四国の人口は約400万人であるため、四国より少し広いところに、四国よりも少ない人口ということになる。
産業としては、観光業と農業が盛んであり、農作物としては葡萄、オリーブ、小麦などの生産が多い。また、葡萄の生産が多いということで、ワインの生産量も多い地域であって、キャンティ、スーペル・トスカーナという名品の産地として世界的に知られている。工業製品としては、リヴォルノの造船業、プラートの毛織物などがある。
「ラマンチャ」:スペイン語では「La Mancha」。スペイン中部に位置するカスティーリャ=ラ・マンチャ州の名前、またはその一地域であるラ・マンチャ地方のことである。マドリードの南に位置する高原地帯(標高は500~600mである。)であって、乾燥した地方であって、樹木の少ない土地でもある。また、寒暖の差が大きく、風の強い地方としても知られている。
5つの県から構成されていて、州都はトレド、人口は約200万人(名古屋市の9割程度、または岐阜県、福島県とほぼ同じ)、面積は約7.95万平方キロ(北海道・本島よりもやや広い)である。また、主な都市は、トレド、アルバセーテ、シウダ・レアル、クエンカ、グアダラハーラ、タラベーラ・デ・ラ・レイナなどである。
特に有名なのは、ミゲル・デ・セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の舞台となっているということである。(舞台劇「ラ・マンチャの男」は「ドン・キホーテ」を元にしたミュージカル作品である。)「ドン・キホーテ」の物語に登場する風車やひまわりは世界的にも有名である。また、農産物としてはマンチェゴ・チーズが広く知られている。
「ブルゴーニュ」:フランス語では「Bourgogne」。(英語では「バーガンディ」と呼ばれている。)フランスの地理的な中央部から東より位置する地域であり、ソーヌ川の流域を中心とする地域である。単独自治体として存在しているのではなく、4つの県から構成されている地域である。(→日本では、「○○地方」と呼ばれるのと同等ということになる。)構成されるのは、コート=ドール県、ニエーヴル県、ソーヌ=エ=ロワール県、ヨンヌ県の4つの県である。また、中心都市はディジョン(かつて、ブルゴーニュ公国の首都だた都市でもある。)である。また、4つの県を合わせた人口は約160万人(神戸市よりもやや多い、または鹿児島県よりもやや少ない。)、面積は約3.15万平方キロ(岩手県の約2倍、または九州から福岡県を除いた程度)である。
山地、高原、丘陵地帯であって、葡萄栽培が盛んな土地である。そのため、そこで生産される葡萄を使ったワイン生産が盛んであって、ブルゴーニュ・ワインは世界的にも有名である。(フランス・ワインとしては、ボルドーと共に世界的に有名である。)また、ブルゴーニュ・ワインは、赤、白両方で有名な銘柄があり、世界で最も高価なワインとされている「ロマネ・コンティ」もこの地方で生産されるワインである。また、ワイン以外の産業としては、牧畜、林業も盛んであり、食品工業、医薬品、機械工業などもある。
歴史的には、かつてブルゴーニュ公国のあった地でもあり、百年戦争の後期(14~15世紀)にはイギリスと結んでアルマニャック派と抗争したブルゴーニュ派の本拠地でもあった地であり、世界史にも度々出てくる。
「お経」:一般的には、仏教の教えを記した「経」のことを指す。細かく言うと、仏教の教えというのは釈迦が説いた教えを記録した聖典のことであって、教義をまとめたものを「経(経蔵)」、修行法や戒律に関することを記したものを「律(律蔵)」、「経」を注釈したものを「論(論蔵)」と呼び、この3つ(「経」「律」「論」)を合わせて「三蔵」と呼ぶ。狭義ので言う「経典」はこの3つの中の「経」のみを指し、広義では仏教の教え全体を指す。
また、仏教以外の宗教でも、それぞれ教えを記した経典が存在するが、その各宗教の経典のことを指場合もある。但し、「お経」と言うと仏教の経典(経)を指し、それ以外の宗教の経典を言う場合はは「お経」という言い方はしないで「経典」と呼ぶのが一般的である。
尚、「経典」のことはサンスクリット語(梵語)で「Sūtra」と言うが、英語をはじめ、殆どの言語でそのまま「Sutra」と言う。また、中国語では「契經」と言う。
「仕分け」:区分すること、分類することを言う。また、簿記(複式簿記)では、取引を借方要素と貸し要素とに分け、各要素に付すべき勘定科目と金額とを決めて、その結果を仕訳帳に記入することを言う。(各要素に区分けし、整理してまとめるということになる。)また、税関では、貨物を荷主別や到着港別などに分けることを言う。
最近では、政府が行政刷新会議に於いて「事業仕分け」と称して、国家予算の見直し作業を行った際、透明性を確保しながら、予算執行の現場の実態を踏まえ、その事業が必要か否かを判断し、財源の捻出を図ったり、政策、制度、組織などに関して今後の課題を抽出することを行い、「事業仕分け」という言葉が流行語になったのは記憶に新しい所である。
ただ、この物語であさみさんが「特別仕分け委員」ということになっていたが、その内容としては単にソムリエ選手権の進行を担っただけであって、何処が「仕分け」なのか?ということで、単に流行語を取り入れただけというチグハグさが見られただけでした。
英語では「Sort」または「Classification」、ドイツ語では「Mischung」、フランス語では「Assortiment」、イタリア語では「Assortimento」、スペイン語では「Surtido」、ポルトガル語では「Sortimento」、中国語では「區分」と言う。
「ワイン通」:「通」というのは、ある物事に関して精通していること、細かい所まで知り尽くしていることを言い、その物事を頭に付けて「○○通」と言う。「ワイン通」というのは、「ワイン」に関して精通している人、詳しい人のことを言う。尚、その物事に関する「専門家」ということになるが、「通」と呼ばれる場合は、職業としての専門家ではなく、趣味であったり嗜好でその分野に精通している、詳しいという人のことを指すのが一般的である。(英語では「通」は「Expert」と言う言葉で語られる。)
ちなみに、辰巳琢郎は2001年に日本ソムリエ協会から名誉ソムリエとして認定されており、ワイン通として知られている。→この点では彼のキャラクターをそのまま持ってきているということになり、「ケータイ刑事」らしい設定であると言える。
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