ROBBIE NEVIL『ROBBIE NEVIL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼のデビュー・アルバムである。シンガーとしてはデビュー作であるが、本作以前にソングライターとして活動行っていて、既にいくつかのヒット曲を生んでいた。それだけに、デビュー・アルバムであるものの、期待の大きかったアルバムとなり、それなりのヒットを記録したアルバムとなった。チャート成績はBillboardで最高位37位を記録していて、1987年の年間アルバム・チャートでは38位にランクインしている。(最高位が30位台であるのに、年間順位がほぼ同じというのは、それだけロングヒットになったという証である。)また、イギリスでは最高位93位であった。(期待の大きさの割りにはアルバムは苦戦したと言うことになりますが...)
収録曲は以下の全10曲である。『Just A Little Closer』『Dominoes』『Limousines』『Back To You』『C'est La Vie』『Wot's It To Ya』『Walk Your Talk』『Simple Life (Mambo Luv Thang)』『Neighbors』『Look Who's Alone Tonight』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。デビュー・シングルの『C'est La Vie』はBillboardで2位(1987年の年間シングル・チャートでは6位)、イギリスでは最高位3位、豪州では最高位4位を記録する大ヒットとなった。2nd.シングルの『Dominoes』はアメリカで14位、豪州で38位を記録、3rd.シングルの『Wot's It To Ya』はアメリカで10位、イギリスで43位を記録している。
お薦め曲は、彼の代表曲である『C'est La Vie』と、シングル・ヒットを記録している『Dominoes』と『Wot's It To Ya』、更に『Just A Little Closer』と『Walk Your Talk』をピックアップしておく。
シンガーとしてはパッと出の一発屋というイメージだけ(実は1988年に2nd.アルバムを、1991年に3rd.アルバムを発表しているが、2nd.アルバムはBillboardで3桁順位が最高位であり、3rd.アルバムは全く売れなかったので、「一発屋」と言うことが出来る。)が残っている彼であるのだが、サウンドの方は親しみやすいポップなテイストに、R&Bやファンクと言った要素を散りばめた聴きやすいものである。('80'sらしいサウンドでもある。)
1991年以降はソングライター、またはプロデューサに専念していて、それなりのヒット曲を生み出しているだけに、シンガーとしてももっと活躍してもらいたかったと感じられるところでもある。
が、本アルバムは時流にも乗ったということがあるものの、伊達に大ヒットを記録したものではなく、しっかりとしたものがあるのは言うまでもない。聴いておいて損のないアルバムである。
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