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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その210) [ケータイ刑事]

今回からは連載5年目に突入ということになりました。連載回数も「ケータイ刑事」の通算話数も越えていて、「007」のシリーズ本数と比べると、まもなく10倍(現在、22作目の「慰めの報酬」まで)に達しようとしているが、ネタはまだあるので、(週一で)続けて記していきます。


今回のテーマは「地球儀」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.11話」、「007」からは「私を愛したスパイ」です。(今回取り上げる物語は、共に3代目同士と言うことになりました。)

ケータイ刑事」:「・1st.11話」。「花粉症にご用心! ~サラリーマン銀太郎殺人事件」という物語である。サブタイトルから分かるように「サラリーマン金太郎」のパロディとした物語であって、登場人物やその人物の勤務先などのネーミングは遊び心に満ちたものである。また、本放送が2004/3/14ということで、遊び心に満ちただけでなく、花粉の飛散が始まった時期でもあって、花粉症素人には、花粉症に関する知識も得られるという上手い物語でもある。

飲料の自販機でお釣り(30円)を忘れていた人(銀太郎)を追ったちゃんが行った先はトヤマ建設という会社だった。30円を無事に届けたちゃんだったが、そこで銀太郎が殺されたということで、捜査を開始した。

捜査を進めていくと、トヤマ建設の社員はほぼ全員が花粉症と言うことが分かる。また、五代さんもブタクサの花粉症と言うことを口にする。しかし、花粉症素人の泪ちゃんは、銀太郎をはじめ、多くの社員が嚔をしているのに五代さんは嚔一つしていないことから、疑問を抱いた。

で、会社のビルの1階ロビー(ここに直径1m程度の地球儀が置いてあった。)で五代さんがちゃんに対して花粉症のことを話す。最初はケチって教えようとしなかった五代さんは「ブタクサの泣きまねをしたら教えてあげる」と口にした。これにちゃんは「うぇ~~ん、五代さんの意地悪~」と行って、得意の嘘泣きを始める。ロビーで人目があるところということで、五代さんはちゃんの作戦に填ってしまい、「ひなあられを買ってあげる」とまで言い、ちゃんの作戦は食べ物の収穫まであって大成功。五代さんは「花粉症素人」のちゃんに、花粉症にはいくつかの花粉があって、杉花粉は春先に、ヒノキ花粉はそのあとに、ブタクサ花粉症は秋ということを話した。

するとちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん」ということで、事件の謎を解いた。(犯人はトヤマ建設で唯一の花粉症ではない鉛太郎であった。被害者の銀太郎はヒノキ花粉症であって、スギ花粉症の鉄太郎と銅太郎はぐずぐず言っているのに、銀太郎はその症状が出ないということで、鉛太郎は青酸カリを使って毒殺したのだった。)

尚、地球儀は特に物語には絡んでいないのだが、その前でちゃんが得意の「嘘泣き作戦」を展開して、事件に関するヒントとなる花粉症に関する情報を得たのと、「ひなあられを買って貰える」というオマケもゲットし、更に五代さんとコントのようなやりとりをしていました。

007」:「私を愛したスパイ」。1977年のシリーズ第10作で、3代目の第3作である。3代目になってスペクターが登場しなくなったことで、敵のスケールが小さくなった感があったが、本作で久しぶりにスケールが大きい敵が登場し、また、シリーズ10作記念ということで秘密兵器にも力が入り、娯楽作品としてはたっぷりと楽しむことが出来る作品となった。

ストロンバーグの超巨大タンカー・リパラス号(見た目は100万トン以上ある超巨大タンカーであるが、実際は艦首が開くことが出来る潜水艦収容艦である。)の司令室には5mを越えるような大型の地球儀が設置されている。ボンドたちの乗った潜水艦のリパラス号に捕らえられて、中に収容されてしまった。で、ボンドとアマソワ(=ボンドガール)は司令室に連れてこられた。

司令室で、ストロンバーグがボンドとアマソワに対して、現在進行中の作戦(拉致した米ソの潜水艦を使って、それぞれがソ連/アメリカの主要都市をミサイルで攻撃する)と、人類を壊滅させて海底に新しい人類を想像するという自身の野望を語った。ボンドはそれを止めるにはいくらか?と問うが、ストロンバーグは、金には興味はない、と言って野望を実現させようとして、最終作戦に出る。ボンドは囚人(=捕虜として捕らえられている拉致された潜水艦の乗組員たちのこと)の元へ、アマソワはストロンバーグに連れられて基地である要塞・アトランティスに行くとストロンバーグが命令し、ストロンバーグはリパラス号を脱出してアトランティスに向かった。

ボンドは囚人の元に連行されていくが、その途中でボンドは隙を見て反撃に出た。そして牢に行き、捕虜たちを解放し、潜水艦の艦長に指示して一気に反撃に出た。が、敵は司令室に防御シールドを下ろし、そこを要塞のようにして、ストロンバーグの計画を推進する。ボンドたちは司令室を攻撃するが、シールドには歯が立たない。そこで、監視カメラに爆弾をセットして、それが司令室の側に行った時に爆破するという作戦を実行した。何とかシールドの側にカメラを移動させることに成功したが、そこから離れることが出来なくなってしまったが、何とか爆発させてシールドを破った。そして司令室を占拠した。

しかし、ストロンバーグの計画は進行中だった。地球儀には2隻の潜水艦の位置が表示されていた。で、ボンドは2隻の潜水艦に、お互いを攻撃させることで、ストロンバーグの計画を阻止しようとすることにした。で、攻撃目標が変わったとして、互いの潜水艦に相手の位置を伝えた。2隻の潜水艦は攻撃目標を変えて、ミサイルを発射した。

ボンドたちは司令室でその様子を地球儀でモニターしていた。ミサイルが進んで行き、交差すると、互いの潜水艦に向かって行き、それぞれが相手の潜水艦を撃沈させた。で、地球儀からは2隻の潜水艦は消え、ストロンバーグの計画を阻止することが出来た。が、リパラス号は先ほどの攻撃で爆発寸前になっていたということで、ボンドたちは残っていた1隻の潜水艦に乗り込み、魚雷でリパラス号の艦首を破壊して脱出した。まもなくリパラス号は爆発して海の藻屑となって沈んでいった。

最初は、地球儀は単なる司令室にある備品の一つのように思われた。ボンドはその前でストロンバーグから計画を聞かされて情報を得たが、その後で司令室を占拠してからは、その地球儀の表示を見ながら任務を遂行していた。

共通点は、地球儀の大きさが大きい(「ケータイ刑事」は1m程度、「007」では5mはある)ということで、一般的な地球儀(直径30cm程度が一般的である。)ではなかったということそしてその前で主人公(銭形/ボンド)は任務として当たっている事柄(事件)に関する情報を得たということである。更に、その前でシリーズではお馴染み展開(「ケータイ刑事」では銭形と相棒との間のコントのようなやりとりと事件解決の閃き、「007」では敵のボスがボンドに作戦を語り、その場でボンドを始末しないということ)が行われているということもシリーズ作品ならではの共通点である。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では、その場にたまたま(大きな)地球儀(特に特殊な機能がある様子はなく、単に直径が1m程度の大きな地球儀である。)があっただけであって、ストーリーには全く絡んでいないのだが、「007」では、その地球儀はディスプレイになっていて、潜水艦とリパラス号の現在位置を表示していたということで、単なる(大きな)地球儀ではなかったということ、そしてボンドはそれを利用して任務に当たっていたということで、ストーリーに絡んでいたということである。

次回も引き続き「ある物」をテーマとして記します。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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