ROD STEWART『BODY WISHES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼の12枚目のスタジオ・アルバムである。相変わらずのハスキー・ボイスとセクシーな所を出しているアルバムであるのだが、アメリカでは欧州と比べて伸び悩む結果となったアルバムでもある。チャート成績は、イギリスでは最高位5位を記録しているが、アメリカでは最高位30位であった。
収録曲は以下の全10曲である。『Dancin' Alone』『Baby Jane』『Move Me』『Body Wishes』『Sweet Surrender』『What Am I Gonna Do (I'm So In Love With You)』『Ghetto Blaster』『Ready Now』『Strangers Again』『Satisfied』。
本アルバムからシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Baby Jane』は本国イギリスをはじめ、(西)ドイツ、アイルランドニュージーランドで1位を獲得し、スイスでは2位、スウェーデンで3位、オランダで9位というように大ヒットとなったが、アメリカでは14位に留まり、欧州と比べると伸び悩んだ。2nd.シングルの『What Am I Gonna Do (I'm So In Love With You)』はオランダで1位、アイルランドで2位、イギリスとスウェーデンで3位、(西)ドイツで9位を記録しているが、アメリカでは35位を記録している。3rd.シングルの『Sweet Surrender』はアイルランドで14位、スイスで21位、イギリスで23位を記録しているが、アメリカではチャートインしていない。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Baby Jane』と『What Am I Gonna Do (I'm So In Love With You)』(だけど、今だにこの曲の邦題が「君はハート泥棒」というのには納得出来ないので、この邦題は抹消している...)、そして『Move Me』とアルバム・タイトル・ナンバーである『Body Wishes』をピックアップしておく。
サウンドとしては'80's前半らしいものとなっていて、相変わらず時代の流れにサウンドを合わせることが出来る器用さを感じる所であるのだが、ボーカルの方に今一つの冴が感じられないのが残念な所である。(この辺りがアメリカで伸び悩んだ一因と言えるでしょう。)とは言っても彼らしい持ち味をしっかりと出していて、アルバムとしてのまとめ方は流石である。
良くも悪くも'80'sらしいアルバムであって、聴いておいても損はしないアルバムである。
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