「女の警察」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズの第52弾として取り上げる作品は「女の警察」シリーズです。このシリーズは日活作品であり、主演は小林旭である。となると、人気シリーズの「渡り鳥」シリーズのような作品を期待してしまうが、本シリーズはそう言う作品ではなく、お色気を売りにした「風俗アクション・シリーズ」と言うことになっている。(日活の宣伝文句より。)が、「アクション」と言うのにはどうか?と思う所のあるシリーズでもある。
本シリーズは1969年と1970年に2本ずつ、全4作が製作されたが、当時の日活はかなり厳しい状況に追い込まれていた。(1969年に撮影所を手放し、1970年には本社ビルを明け渡すことになっている。)そんな時期に、「日活ニューアクション」として制作されたのが本シリーズである。そう言うこともあって、「お色気」を前面に出した作品となったため、主演の小林旭も霞んでしまったのもまた事実である。尚、当時の日活が抱えていた女優陣にとっては最後の一花と言ってもいいですが...(ちなみに、本作の後、1971年に日活は「にっかつロマンポルノ」をスタートさせている。)
尚、最終作の第4作は、小林旭が旗揚げしたアロー・エンタープライズと日活との共同製作となり、同時に配給の方も、日活と大映が設立したダイニチ映配による配給となったが、これは沈没寸前の日活の迷走ぶりを示すことにもなっている。
今回は初回ということで、各シリーズ作品のおさらいということで、各シリーズ作品のタイトルを記しておく。
シリーズ第1作「女の警察」(1969年)、シリーズ第2作「続女の警察」(1969年)、シリーズ第3作「女の警察 国際線待合室」(1970年)、シリーズ第4作「女の警察 乱れ蝶」(1970年)。
次回から、第1作から年代順にそれぞれの作品についてを記していくこととします。
尚、本シリーズは、かつては全作がLDでリリースされていたが、DVD化されておらず、ビデオソフトも現在では廃版となっています。
↓本作のソフトが無いので、こういうものを拾っておきます。
- アーティスト: 星野哲郎,高田ひろお,伊藤アキラ,遠藤実,阿久悠,松本隆,小島貞二,西沢爽,宇田博,石坂まさを
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2003/11/26
- メディア: CD
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