ラッツ&スター『14CARATS』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1984年にリリースされたベスト盤である。「シャネルズ」として'80's初頭にドゥーワップを復活させてブームを巻き起こした彼らであるが、色々とお騒がせのぐるーぷでもあった。1983年にグループ名を改めて「RATS & STAR」(ちなみに、この名前は回文(どちらから読んでも同じ)となっている。)として、サウンドの幅を広げていこうとした。本アルバムは再出発をして1年ちょっとでリリースしたベスト盤であり、複数リリースされている彼らのベスト盤の中でも、内容的に最も充実したものとなっている。
収録曲は以下の全14曲である。『ランナウェイ』『トゥナイト』『街角トワイライト』『ハリケーン』『涙のスウィート・チェリー』『ラヴ・ミー・ドゥ』『憧れのスレンダー・ガール』『サマー・ホリデー』『め組のひと』『Tシャツに口紅』『今夜はフィジカル』『月下美人(ムーンライト・ハニー)』『楽しき街角』『ストレイ・ボーイ』。
後ろの2曲を除いて、シャネルズ時代からのシングル曲がリリース順に収録されている。(但し、シャネルズ時代の終わり頃の2曲のシングルは収録されていない。)また、本アルバムと同時リリースされたシングル『グラマーGuy』が収録されていないので、本ベスト盤リリース時点でのシングル曲は3曲が収録されていないということになる。(この点が不満点と言えば不満点ということになる。)しかし、シングルのリリース順に収録されているということで、資料性と言うことでは価値のあるものということになる。(それだけに、13、14曲目が悔やまれる所であって、当時ならばともかく、現在では「選曲ミス」だったと言ってよい...)
尚、本ベスト盤の後に数枚のアルバムを発表しているが、ヒットの規模も小さかったことを考えると、彼らのベスト盤としては、現在でも本アルバムの収録曲でおおかた十分と言うことになる。(メンバーの1人の不祥事もあるだけに、再結成も不可能と言って良いですし...)ということで、彼らのベスト盤としては本アルバムということで特に問題はないですね...
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