SOUL II SOUL『CLUB CLASSICS VOL. ONE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。尚、アメリカでは「KEEP ON MOVIN'」というタイトルでリリースされている。音楽性の斬新さだけでなく、ヘアスタイルも一緒に話題になったことで強烈なイメージを生んだグループでもある。（そのため、音楽的にことでは色々と言われることもあった。）本国イギリスでは1位を獲得し、アメリカでは最高位14位を記録して、1989年の年間アルバム・チャートでは62位にランクインしている。（年間チャートでも「KEEP ON MOVIN'」としてチャートインしている。）
収録曲は以下の全10曲である。『Keep On Movin'』『Fairplay』『Holdin' On』『Feeling Free (Live Rap)』『African Dance』『Dance』『Feel Free』『Happiness (Dub)』『Back To Life (However Do You Want Me) (Accapella)』『Jazzie's Groove』。
この中からシングル・カットされたのは5曲である。1st.シングルの『Fairplay』はイギリスで63位、2nd.シングルの『Feel Free』はイギリスで64位を記録しただけで、振るわなかったのだが、3rd.シングルの『Keep On Movin'』がイギリスで5位、アメリカで11位（1989年の年間シングル･チャートでは100位）を記録するヒットとなり、ブレイクした。続く『Back To Life (However Do You Want Me)』はイギリスでは1位、アメリカでは4位（1990年の年間シングル･チャートで42位）を記録して彼らの最大のヒット・シングルとなった。尚、5th.シングルの『Jazzie's Groove』は特に大きなヒットにはなっていない。
また、本アルバムは10年後の1999年に「10周年記念盤」がリリースされていて、以下の6曲がオリジナルの10曲の後に追加されている。（時間も約26分半の追加となって、70分を超えることになった。）『Ambition: Rap』『Keep On Movin': Big Beat A Capella』『Back To Life (However Do You Want Me)』『Jazzie's Groove (Piano Version)』『Back To Life (However Do You Want Me) (One World Remix)』『Keep On Movin' (M Beat Bonus Mix)』。
お薦め曲は、彼らの代表曲である『Back To Life (However Do You Want Me)』、シングル・ヒットを記録している『Keep On Movin'』、シングル曲の『Fairplay』と『Jazzie's Groove』、更に『African Dance』をピックアップしておく。
'90'sを間近にして、打込ビートを取り入れたダンス・ミュージックが大きなトレンドとなり、彼らはその早美で現れただけに、'90'sのダンス・シーンに大きな影響を与えたグループの一つである。（ただ、時代の回転が速くなり、飽きられるようになったのも意外と早く、彼らの打込も現在では時代を感じてしまうようになっていますが...）
彼らのサウンドというと「'80's」と言うよりも「'90's」というイメージの方が強いのもまた事実であるが、彼らのデビュー、及び本デビュー・アルバムは紛れもない'80'sである。ということで、'90'sと繋がるものであるが、紛れもない'80'sサウンドと言うことが出来るので、'80'sサウンド・ファンもチェックしておきたいところである。（尚、これからというのであれば、10周年盤という選択もあるが、'80'sサウンドがメインという方はオリジナル盤の方が無難ですよ。）
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Pid
- 発売日: 2005/05/17
- メディア: CD
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2007/10/03
- メディア: CD
↓10周年記念盤はこちら
Vol. 1 - Club Classics 10th Anniversary
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 1999/05/18
- メディア: CD
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