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「WISH YOU WERE HERE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のイギリス映画「あなたがいたら/少女リンダ」である。(日本での劇場公開は1987年12月であった。)尚、本作の原題は1975年にPINK FLOYDが発表したアルバムと同名(邦題は「炎~あなたがここにいてほしい」)であるが、全く関係はない。少女を主人公として青春ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は91分、監督と脚本はデヴィッド・リーランド、撮影はイアン・ウィルソン、音楽はスタンリー・マイヤーズである。そして出演は、エミリー・ロイド、トム・ベル、パット・ヘイウッド、ジェフリー・ハッチングス、クレア・クリフォード、スーザン・スキッパー、パット・ヘイウッド、リー・ウィットロック、ジェシー・バージル、ヒースコート・ウィリアムス、シェイラ・ケリー、たちである。

1951年、イギリスのひっそりした海辺のある田舎町。16歳のリンダは母を亡くしたこともあって、反抗的な日々を過ごしていた。通っていた美容学校も、パーマのかけ方が乱暴ということで退学させられ、日々の暮らしに退屈していた。何も無い田舎町、父との関係悪化で変化が欲しいと思ったリンダは、ボーイハントに熱を上げようとするが、頼りない男たちしかいないこともあって、リンダは煮え切らないでいた。そんなリンダはバス会社に就職し、いよいよ男との関係を深めていく。次々と男を変えていき、更には仕事も変えていくリンダ。やがて彼女はエリックという男と知り合うことになり、毎夜、納屋で会うことを繰り返すが、リンダの心は満たされないでいた。職を更に変えて、海辺のカフェでウェイトレスとなったリンダだったが、まもなくエリックの子供を身籠もっていることが分かる。周囲は大反対するが、リンダは子供を産むことを決意して街から消えた。隣町に移ったリンダが本野町に戻ってきた時には、乳母車に子供がいた。リンダは自分の生きる道を見つけたのだった。

派手な所はないが、人間ドラマとしてはなかなか上手く描かれている作品であり、リンダの心の描写が上手い。これはリンダを演じたE・ロイドの演技力があるということでもある。(実際、彼女は本作で、全米批評家協会賞の主演女優賞を受賞し、イギリス・アカデミー賞では受賞はならなかったものの主演女優賞にノミネートされている。)

派手な作品を好むという方には退屈に感じられるであろうが、小粒ながらも味のある作品であって、イギリス映画らしいのある作品である。時にはこういう小さな佳作を鑑賞するのもよいことですね。

 

↓かつてはLDでリリースされていたが、日本版DVDはありません。輸入版DVD(リージョンコード:1)ですが...

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↓輸入版のビデオです。

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↓こちらはPINK FLOYDのアルバムです。

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  • 出版社/メーカー: Emm/Capitol
  • 発売日: 2011/09/27
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  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1999/10/20
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