ケータイ刑事銭形零17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第17話(2nd.4話)「おっちょこちょいなミステイク ~放送事故殺人事件」の「裏ネタ編」の増補は今回限りです。で、劇中に色々と登場した「スポンサー」について、「始末書」について、「視聴率」について、「フェイント」について、「寅」について、「辰」について記します。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/27付です。)
「スポンサー」:一般的には資金を出してくれる人、団体のことを言う。また、「後援者」と言うこともある。特に放送業界では、番組の提供者、広告主のことを指す。
資金を出す人は単にお金を出すだけではなく、企業、団体の知名度を高めるための広告を行うために資金を提供することになる。放送業界では番組の視聴率/聴取率が広告効果に影響するため、シビアになる。(視聴率が低迷する番組は打ち切りとなることもある。)
また、プロ・スポーツでは、選手のユニフォームに企業名を入れて広告としたり、競技場の命名権を販売することで企業は広告として競技場の名前に自社の名前を入れて宣伝する、ということが普通に行われている。(その収入がプロ・チームを支えていることが多い。)特に、自動車レースでは、車が広告塔になっているが、これはチームの活動資金を得る重要な収入源となっている。(但し、一部の業種の広告は禁止されている。)
英語では「Sponsor」、ドイツ語では「Förderer」、フランス語では「Garant」、イタリア語では「Finanziatore」、スペイン語では「Patrocinador」、ポルトガル語では「Patrocinador」、中国語では「廣告主」と言う。
「始末書」:業務上で過失によって、または事故を起こしたり規律違反を犯した本人が、その事実と経過を知るし、謝意を伝えると共に、再発防止に努めることを制約するために提出する書類のことである。また、本人の誓約書でもあるため、基本的に提出する際に押印することになっている。
ある意味では「報告書」の一種ということになるが、「報告書」はことの顛末、成果などを報告するものであり、「反省」「謝罪」「再発防止」については記載するものではない。「始末書」ではこれらが必須であって、これらが記載されていないと「始末書」と言うことが出来ない。
尚、警察が摘発した犯罪者に対して、それが微罪と呼べることであれば、起訴することなく、当事者に始末書を提出させることもある。
英語では「Written Apology」、ドイツ語では「Geschrieben Entschuldigung」、フランス語では「Excuses Écrites」、イタリア語では「Scusa Scritto」、スペイン語では「Disculpa Escrito」、ポルトガル語では「Desculpa Escrita」、中国語では「悔過書」と言う。
「視聴率」:テレビ放送されている番組が、その地区に於いて、テレビを保有している世帯の中でどの程度見られているのかを現す数字のことである。尚、ラジオでも同様の数字があるが、ラジオ番組の場合は「聴取率」と言う。
百分率よって、小数点第一位までの数字で出てくるものである。但し、この数字はあくまでも統計学に基づく推定値であって、正確な数値ではない。(サンプル数が数百(大都市圏では600、地方では200というように語られている。)というオーダーであるため、誤差も結構ある。サンプル数が600の場合、視聴率が「20.0%」と算出されても、数学的には誤差があって、「16.7%~23.3%」の間にあることになる。→実際の数字よりも高く出ることも低く出ることもある。また、サンプル数が200だと、同じ視聴率が出ても、誤差の幅がより広がることになる。
同時間帯の番組の視聴率を全て足しても100%に成らない。というのは、テレビを視聴していない世帯が必ずあるためである。テレビ視聴の割合が多い時間帯でも、視聴率の合計は70~80%程度とされていて、90%を越えるようなことがあれば、誰もがテレビを見ていたと言っても良いですね。
民放では、スポンサーが宣伝効果を重視するため、視聴率至上主義に走りがちになっている。以前は視聴率20%というのがヒット番組の目安とされていたが、現在では、BS/CSなどの多チャンネル化、ビデオソフト、ゲームなど、メディアの多様化もあって、「15%」がヒット番組の目安になっている。が、視聴率と番組内容とは比例するものとは限らず、また、20%であろうが15%であろうが、この数字は誤差がある数字である。数字だけに走っていても虚しいだけである。(かつて、某民放局が買収工作を行って、視聴率を数字上高くなるような裏工作をしようとしたことがバレたという問題が起こっているが、それだけ数字が絶対的な評価になると言うのも虚しい...)
英語では「Audience Rating」、ドイツ語では「Publikumsklasse」、フランス語では「Estimation de l'audience」、イタリア語では「Pubblico Tassando」、スペイン語では「Valuación del Público」、ポルトガル語では「Avaliação de Audiência」、中国語では「收看率」と言う。
「フェイント」:「偽りの」「見せかけの」という意味であるが、基本的にはスポーツ競技に於いて、相手を惑わせるために行う動作のことを指す。その動作によって相手の注意を引きつけ、孔が出来た所を攻撃して特典の可能性を高くするために行われるものである。
則ち、作戦の一つということになり、戦略的な意味を考えると「陽動作戦」ということになる。
類義語としては「フェイク」(英語では「Fake」)がある。(これは「ごまかす」「偽造する」という意味と、「ニセモノ」「インチキ」「イカサマ師」という意味がある。)しかし、これは特に物に対して「誤魔化されたもの」、則ち「ニセモノ」というニュアンスである。
英語では「Feint」、ドイツ語では「Scheinangriff」、フランス語では「Fausse attaque」、イタリア語では「Finta」、スペイン語では「Ficción」、ポルトガル語では「Finta」、中国語では「佯攻」と言う。
「寅」:十二支の一つであって、3番目にくるものである。動物では「虎(トラ/Tiger)」が該当する。十二支の一つであることから、年、月、時刻、方角に於いて、それぞれ「寅」が現しているものがある。
「年」は12年毎に回ってくるが、最近では2010年が寅年であった。(次の寅年は2022年である。)尚、現在では、寅年には冬季オリンピックが開催されることになる。(冬季五輪は寅年、丑年、亥年に、夏季五輪は子年、辰年、申年に開催される。)「月」は旧暦の1月を指し、「時刻」は午前3時から午前5時頃(午前4時を中心として、夏はより短く、冬はより長い時間帯になる。)を指し、「平旦」と呼ばれる時間帯である。「方角」は真北から60度東の方向(東北東よりもやや北よりの方向)を指す。
「辰」:十二支の一つであって、5番目にくるものである。動物では想像上の動物である「龍(Dragon)」が該当する。十二支の一つであることから、年、月、時刻、方角に於いて、それぞれ「寅」が現しているものがある。「十二辰」では「人馬宮」(「黄道十二宮」では「いて座」に相当する)を指す。また、五行は「木」、陰陽は「陽」である。
「年」は12年毎に回ってくるが、最近では2000年が辰年であって、20世紀の最後の年であった。(現時点(2011年時点)では、唯一の21世紀になって巡ってきていない干支の年ということになる。)で、次の辰年は2012年ということで、21世紀になって初めての辰年が来年である。現在では、辰年には夏季オリンピックが開催されることになる。(冬季五輪は寅年、丑年、亥年に、夏季五輪は子年、辰年、申年に開催される。)「月」は旧暦の3月を指し、「時刻」は午前7時から午前9時頃(午前8時を中心として、夏はより長く、冬はより短い時間帯になる。)を指し、「食時」と呼ばれる時間帯である。「方角」は真北から120度東の方向、または真東から30度南の方向(東南東よりもやや南よりの方向)を指す。「十二辰」では「天秤宮」(「黄道十二宮」では「てんびん座」に相当する)を指す。また、五行は「土」、陰陽は「陽」である。
この物語では、十二支の中の2つ(「寅」と「辰」)が人名に登場していて、これを時刻を用いたダイイング・メッセージとして被害者が残していたが、そう言う変わった名前だったということが真犯人・寅口辰之助に取っては運の尽きだったということですね。が、余りにも特徴がある名前であれば、少しは十二支(干支)については詳しく調べて頭に入れておくべきでしたね...→死を前にして、難しいダイイング・メッセージを考えつくというのはかなり無理があるということになる(この理屈を語っていた物語も「ケー刑事」ではありましたね。)だけに、被害者は人の名前の特徴を普段から考えていたと考えられるため、普段から何事にも興味を持って勉強しておくべきですね。
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