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STARSHIP『LOVE AMONG THE CANNIBALS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表されたSTARSHIPとしては3枚目のアルバムである。(STARSHIPとしては本アルバムの後に崩壊しているため、最後のアルバムと言うことになる。)「STARSHIP」というのは、ある意味では裁判社会であるアメリカを象徴していて、裁判沙汰になったことからの苦肉の策による名前である。が、同時に'80'sの特徴である「産業ロック」による縛り付けを強く受けているバンドでもあり、'80'sに全米No.1ソングを放っているなど、'80'sのアメリカを象徴しているバンドでもある。本アルバムはバンドが揺れる中で発表されたものであるが、空中分解寸前ということを感じさせない所はプロであって、長いキャリアがある所を示していると言って良い。尚、本アルバムはのチャート成績は、Billboardで最高位64位であって、伸び悩んでいる。

収録曲は、LPでは全10曲、CDでは全11曲であった。(当時はLPからCDへの移行期であって、CDを売るためにCDのみに収録という曲があったということです。)CDでの収録曲は以下の通りである。『The Burn』『It's Not Enough』『Trouble In Mind』『I Didn't Mean To Stay All Night』『Send A Message』『Wild Again』『Love Among The Cannibals』『Dream Sequence』『Healing Waters』『Blaze Of Love』『I'll Be There』。

尚、LP未収録なのは『Wild Again』であって、A/B面それぞれ5曲ずつの収録であった。

この中からシングル・カットされたのは、本アルバムの前年の映画「カクテル」のサントラからのシングルであり、かつ、CDのみであるが本アルバムにも収録されている『Wild Again』(Billboardで最高位73位)と、『It's Not Enough』(Billboardで最高位12位)、『I Didn't Mean To Stay All Night』(Billboardで最高位75位、イギリスで87位)である。(最初の曲は本アルバムからと言うよりもサントラ盤からと言った方がよいので、実質的には2曲のシングルと言って良い。)

お薦め曲は、彼らの最後のヒット曲と言っても良い『It's Not Enough』、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Love Among The Cannibals』、そして『Dream Sequence』と『Blaze Of Love』をピックアップしておく。

本アルバムは、これぞという絶対的な曲は無いのだが、全体的にクオリティは高く、小粒な佳曲が集待ったアルバムである。これは当たり外れがないということであって、安心してアルバム全体を通して聴くことが出来るということである。が、これというポイントがなく、サウンドとしてのクオリティは高いが、心を引きつけられる魅力が無いということにもなっている。(一度聴いたらそれでいいや、ということである。)

ということで、ミュージシャンとしては、伊達に長いキャリアを有していないという所を感じさせてくれるのだが、「産業ロック」という、良くも悪くも'80'sのアメリカン・ミュージック・シーンを象徴するものの良い所と悪いところの両方が出ているアルバムで終わってしまい、残念な所である。
まあ、いくつかの点で'80'sの音楽シーンを象徴しているだけに、一度は聴いておくということで宜しいかと...

 

Love Among Cannibals

Love Among Cannibals

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1989/07/26
  • メディア: CD

ラヴ・アマング・ザ・カニバルズ(紙ジャケット仕様)

ラヴ・アマング・ザ・カニバルズ(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: CD

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