リンリン・ランラン『GOLDEN☆BEST』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2008年にリリースされたベスト盤である。内容の高いものとゴミでしかないものとがある「GOLDEN☆BEST」シリーズであるが、本作は内容のある方である。しかも2枚組ということで、オリジナル・アルバム3枚と7枚のシングルを発表している彼女たちのベスト盤と言うことでは充実した内容である。
彼女たちは、香港出身の双子の姉妹であって、インディアンの格好をして歌っているが、インディアンの血筋を引いているということはないアイドルでした。彼女たちも'70'sらしい雰囲気のアイドルでしたね。
収録曲は、DISC 1に14曲、DISC 2に25曲が詰め込まれている。DISC 1は7枚のシングルのA/B面曲であって、B面には3枚のアルバムからシングルになっていない曲が収録されている。(要するに、彼女たちがレコードで発表した曲は全て収録されている。)
DISC 1の収録曲は以下の通りである。『恋のインディアン人形』『赤い屋根のお家』『陽気な恋のキューピッド』『好きになっちゃった』『恋のパッコンNo.1』『花のドレス』『ノックは暗号』『ウィンク上手な女の子』『恋の雨音』『背高ノッポの男の子』『恋はラブ・ラブ』『ゴメンナサイ』『小さなプロポーズ』『海岸通り』。
DISC 2の収録曲は以下の通りである。『ケンカでデイト』『恋のジーンズ・ガール』『ヴァケイション』『小さな涙』『ママに捧げる詩』『想い出の冬休み』『ジャンバラヤ』『ノックは3回』『おやすみなさい あなた』『ミスター・ベースマン』『渚のデイト』『ひと夏の経験』『銀河を小舟で』『恋のパッコン』『悲しき片思い』『黄色いリボン』『夏の感情』『涙の年頃』『小粋な恋の女の子』『恋合戦』『わたしの秘密』『あいつは浮気者』『雨に歩けば』『風の日曜日』『彼は流行っ子』。
基本的に発表順に収録されているので資料性としても高いアルバムでもある。尚、ベスト盤のシリーズとしては「コンプリート・ベスト」とか「究極のベスト」というタイトルが付いているものがあるが、そういうものに限って内容が無く、詐欺のようなタイトルと成っているものが数多いが、本ベスト盤は彼女たちの「コンプリート・ベスト盤」ということになる。3枚のアルバムが2枚のCDに収録出来るというのは、LPとCDの収録時間の違いによるものであり、それをわざわざ3枚のDISCを使わないでリリースするという所は好感が持てるところである。(レコード会社によっては3枚をばら売りにして資源の無駄遣いをするところがありますからね...→「ベスト盤」と銘打つのであれば、こういうやり方の方が合理的であって、「復刻版」としてそれぞれのアルバムの再発ではないのですから...)
一部には当時ヒットした曲のカヴァー曲もあるが、そういう曲も落とすことなく、彼女たちの全ての曲を収録した本ベスト盤のようなベスト・アルバムが増えて欲しいものである。
尚、彼女たちの曲を聴くのであれば、本ベスト盤があれば完璧であるだけに、'70'sアイドルの資料ということでも、ライブラリーにあっても宜しいかと...
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