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「女の警察」(その4) [映画(邦画)]

今回は、1970年に製作された2本の内、最初の1本で、シリーズ第3作となる作品について記します。尚、劇場公開は1970年2月であった。

シリーズ第3作女の警察 国際線待合室
作品データを記しておくと、1970年の日活作品で、時間は87分、原作は梶山季之、監督は丹野雄二、脚本は中西隆三と佐藤道雄の2人、撮影は山崎善弘、美術は近藤光雄、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、小林旭、青江美奈、戸部夕子、左時枝、牧紀子、長門裕之、川口恒、大堀早苗、明星雅子、渋沢詩子、久万里由香、岡崎二朗、梅野泰靖、加賀邦男、武藤章生、柳瀬志郎、天王寺虎之助、弘松三郎、たちである。

ホステスたちの間から「女の警察」として信頼のある篝正秋。ある夜、彼の元に小森佐和子という女から電話が入るが、佐和子はそれ以後、消息が掴めなくなってしまう。篝は佐和子を一流のホステスに育てただけに、佐和子の消息を追った。まずは佐和子が務めていた店のママの元を訪ね、佐和子のことを尋ねる。ママは客の帝国物産専務・田淵が鍵を握っているのではないか、と言ったことで、篝は田淵に接触する。しかし田淵は、佐和子との関係を否定し、知らぬ存ぜぬということで、手掛かりを失ってしまった。ことが進展したのはそれから数日後で、篝の元を靴屋の店員・矢代夕子が訪ねてきてからだった。ホステスになりたいという夕子をクラブ「ミーナ」のママ・美奈に預けることにしたが、そこで佐和子のことを知るという商社勤務の滝島から話を聞いたのだった。佐和子はシンガポールの私娼街にいて、麻薬に犯されていた。そんな佐和子を滝島は日本に連れ帰ったというのだった。で、佐和子が入院しているという横浜の病院を訪ね、佐和子と再会した。佐和子は田淵に騙されてシンガポールに売り飛ばされていたのだった。篝は田淵を追いつめようとして動き出し、佐和子の境遇に同乗した夕子が協力する。しかし、夕子は田淵に換金され、佐和子と同様に麻薬漬けにされようとしていた。篝がそんなところに乗り込み、夕子を救出した。翌日、新聞は田淵の悪行と、専務を解任されたという記事が載っていた。

基本的に、展開はこれまでと同じであるのだが、本作は物語が盛り上がらないままクライマックスを迎え、そしてそこでも盛り上がらないまま終わってしまった。結局、丹那同じ展開のストーリーを流しただけである。つまり、本作には見所が全くないのである。ヒロインの見せ場が全くないのと、小林旭のアクションにしても、それが売りになるようなものになっていないのが残念である。(もう少し「演出」ということで見せ場を設けるべきである。)

ということで、シリーズの中ではどうでも良いような1本でした。

 

↓ソフトが無いので原作小説を...

女の警察 (新潮文庫)

  • 作者: 梶山 季之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/11
  • メディア: 文庫

女の警察 (1967年)

  • 作者: 梶山 季之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1967
  • メディア: -

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