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「YELLOWSTONE KELLY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1959年のアメリカ映画「イエローストーン砦」である。日本での劇場公開は1960年1月であった。騎兵隊とインディアンとの攻防で、スー族と深い友情で結ばれた白人が戦闘を回避させようと努力する姿を描いた西部劇である。

作品データを記しておくと、時間は91分、原作はクレイ・フィッシャー、監督はゴードン・ダグラス、脚本はバート・ケネディ、撮影はカール・ガスリー、美術はスタンリー・フライシャーである。そして出演は、クリント・ウォーカー、レイ・ダントン、ジョン・ラッセル、クロード・エイキンス、ウォーレン・オーツ、アンドラ・マーティン、エドワード・バーンズ、たちである。

時は1876年のモンタナ。インディアンのスー族は、白人たちが協定を破ったため、戦いの準備を進めていた。そんな頃、猟師のイエローストン・ケリーは町でフォード砦の指揮官に赴任するというタウンズ少佐と会った。少佐はケリーに、スー族討伐の偵察員を務めて欲しいと誘うが、インディアンを犠牲にして、自分の手柄を立てて出世することしか頭にない少佐の心を見抜いたケリーはそれを断った。そんなケリーは助手としてアンスという青年を雇い、猟に出る。が、ケリーとアンスは原住民のサヤピに襲われ、スー族の集落に連行されて行った。しかし、酋長のガルは昔ケリーに命を救われたことがあって、サヤピを叱り、ケリーたちを解放し、ワーリーアという女の病人を診せられた。彼女は重傷だったが、ガルの希望もあって手術を行い、回復していく。翌日、ケリーはガルの許可を得て山小屋に行く。数日後、回復したワーリーアが逃げて来る。事情を聞くと、サヤピの妻になるのが嫌と言うのだった、が、サヤピは彼女を返えせと迫ってくる。ケリーはガルも彼女が好きなのを知り、サヤピの要求を拒否した。狩を追えたケリーはスー族の元を離れて帰って行くが、その途中で再びタウンズ少佐たちと出会う。少佐はスー族の追撃の手を緩めようとはしなかったことから、それを止めさせようとするケリーだったが、少佐は全く受け付けなかった。再び山小屋に戻ったケリーに、怪我をしたアンスが、ワーリーアがサヤピに連れ去られたことを伝えると息絶えてしまう。直ぐにケリーはサヤピの後を追って行くと、サヤピからワーリーアを救出した。その帰り道でケリーは退却していく騎兵隊の姿を見た。話を聞くと、少佐が戦死し、スー族の激しい追撃を受けて退却中ということだった。更に、ガルが追ってきてワーリーアを見ると、ケリーに返せと迫るが、それを拒否する。また、ガルたちは配送する騎兵隊に攻撃を仕掛けていき、激しい戦いとなり、騎兵隊は次々と倒されていく。更に、馬に乗っていたワーリーアも流れ弾を受けて死んでしまう。戦闘が終わり、ガルは大事なワーリーアの氏を悔やんで泣いた。で、ケリーとガルは、無用の流血をこれ以上行わないことを誓い合った。

西部劇というとガンプレイを中心としたアクションか、騎兵隊の活躍を描いた作品というのは定番であるが、本作はそういう定番作品とは異なって、平和の道を実現するために頑張る白人を中心に描いているということで、異色の西部劇と言うことになる。また、こういう内容の作品は最近では色々とあるが、本作は1959年、則ち、半世紀以上昔に作られているという所が特筆されるところである。

ただ、メッセージとしては良いことをテーマとして取り上げているのだが、作品としては売りとなるような所谷見所となるシーンが無いというのが辛いところである。テーマとしては良い所に目を付けているだけに、演出の点で一工夫欲しい作品であった。そういうところが日本ではソフトに恵まれていないという一因ですね。(かつてはLDでリリースされていたが、DVD化されていません...)

 

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