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TECHNOTRONIC『TRIP ON THIS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年にリリースされたリミックス・アルバムである。ベルギー出身のスタジオ・ミュージシャンたちのユニットであって、'80's終盤の欧州のダンス系ミュージックの台頭期に登場し、ハウス系サウンド、ユーロ・ビートのダンス・ミュージックのブームの一翼を担ったグループの一つである彼らが、勢いのあるときにはなったのが本リミックス集である。(現在も現役として活動しているが、21世紀になってからは殆ど新曲を発表していないですが...)勢いがあった時期にリリースされていることもあって、イギリスでは最高位7位を記録する大ヒットになった。

収録曲は以下の全9曲である。『Techno Medley (Pettibone Mix)』『Spin That Wheel (Morales Spinster Mix)』『This Beat Is Technotronic (Dust Mix)』『Get Up (Happy Jack Mix)』『Rockin' Over The Beat (Rockin' Over Manchester Hacienda Mix)』『Pump Up The Jam (Terry Dome Mix)』『Take It Slow (Fab'bibulous Mix)』『Raw Update』『Techno Medley (Pettibone Mix)』。

収録曲は基本的に前年に発表された彼らのアルバム「PUMP UP THE JAM: THE ALBUM」の収録曲と、シングル曲としてリリースしたものをリミックスしたものである。現在ではリミックス集や別バージョンというものも一般的に浸透しているが、当時はこういう試みが定着し始めた頃であって、特にダンス・ミュージックの分野では盛んに行われるようになっていたことでもある。(現在では、リミックス・アルバムのリリースもあるが、「SPECIAL EDITION」として関連するアルバムを2枚組にして、ボーナス・ディスクをリミックス集にするということがよく行われていますね...)そして本リミックス集は、そういう流れを加速することになったものでもある。(何せ、売れたのですからね...)

現在、前年のアルバムとセットにして聴くと、'80'sサウンドとは違う'90'sを意識したサウンドであるが、完全に陳腐化しているサウンドということで、新鮮さなどを感じることは全くないが、当時を知る上ではそれなりに役立つことになる。(特に、バブル期末期の華やいだサウンドということを強く感じることが出来る。)

ということで、音楽的に楽しむというよりも、現在では音楽史を語る上での一つの資料ということで宜しいかと...

 

Trip on This

Trip on This

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/09/18
  • メディア: CD

Trip on This

Trip on This

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Indent Series
  • 発売日: 1996/07/23
  • メディア: CD

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