TASTE OF HONEY『A TASTE OF HONEY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1978年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。当時は何と言ってもディスコ・ミュージックの大ブームの真っ直中であって、ディスコ・サウンドが大ヒットをしていた時期である。本アルバムはファンキーなソウルとジャズを融合させたディスコ調のサウンドで、正に時代の波に乗ったサウンドを聴かせているアルバムとして大ヒットを記録したアルバムである。チャート成績はBillboardで最高位6位を記録して、1878年の年間アルバム・チャートでも80位にランクインしている。
収録曲は、オリジナル盤では全9曲であったが、現在では3曲のボーナス・トラックが追加収録されている。収録曲は以下の通りである。『Boogie Oogie Oogie』『This Love Of Ours』『Distant』『World Spin』『Disco Dancin'』『You』『If We Loved』『Sky High』『You're In Good Hands』(以下、ボーナス・トラック)『Boogie Oogie Oogie(Single Mix)』『Disco Dancin'(12" Disco Mix)』『Boogie Oogie Oogie(12" John Luongo New Boogie Mix)』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。デビュー・シングルでもある『Boogie Oogie Oogie』がBillboardで3週連続の1位を獲得し、1978年の年間シングル・チャートでも9位にランクインする大ヒットを記録、イギリスでも最高位3位を記録している。2nd.シングルの『Disco Dancin'』はR&Bチャートで69位を記録しただけであった。
お薦め曲は、彼らの代表曲である『Boogie Oogie Oogie』とシングル曲の『Disco Dancin'』、更に『This Love Of Ours』と『Sky High』をピックアップしておく。
サウンドの方は'70'sディスコ・サウンドとして流行ったものの中では、ファンキーな色合いの強いソウル・ミュージックである。ノリが良いのは言うまでもないが、'80'sのダンス・ミュージックよりもソウルの色合いが濃いということで、少し毛色が違っているのだが、'70'sダンス・ミュージックらしい独特の雰囲気を持っているものである。
尚、チャート成績を見ると、彼らは『Boogie Oogie Oogie』の一発屋というイメージがあるが、1980年に発表した3rd.アルバムからのシングル『Sukiyaki』(言うまでもなく、坂本九の全米No.1ソングのカヴァーである。)がBillboardで3位を記録する大ヒットを記録しているので、一発屋ではない。しかし日本での認識は『Sukiyaki』が忘れられた一発屋になっている...
当時の流行のサウンドを取り入れて、そのようなサウンドのアルバムを発表しても、時期的に遅くなって転けることもあるが、本アルバムは'70's終盤のディスコ・ブームはある程度続いたこともあって、そのブームに乗ってヒットを記録したことで、当時のサウンドを知るにももってこいのアルバムである。ということで、'70'sディスコ・サウンドを知る上でも、また、'80'sのダンス・ミュージックに繋がるものとして、聴いておきたいアルバムの一つである。じっくりと楽しみましょう!
コメント 0