TINA TURNER『TINA TURNS THE COUNTRY ON!』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1974年に発表された彼女の1st.ソロ・アルバムである。当時はIKE & TINA TURNERとして活動をしていた彼女であるが、尚、本アルバムはチャートインをしていないこともあって、現在でも幻のアルバムとなっている。但し、タイトルにあるように、カントリーのカヴァー集というアルバムになっているということで、IKE & TINA TURNERのサウンドとは全く違う一面を見せているということで貴重なものである。
収録曲は以下の全10曲である。『Bayou Song』『Help Me Make It Through The Night』『Tonight I'll Be Staying Here With You』『If You Love Me (Let Me Know)』『He BelongsTo Me』『Don't Talk Now』『Long Long Time』『I'm Movin' On』『There'll Always Be Music』『The Love That Lights Our Way』。
尚、本アルバムからのシングル曲はない。
お薦め曲は『Help Me Make It Through The Night』『Tonight I'll Be Staying Here With You』『He BelongsTo Me』『Don't Talk Now』『There'll Always Be Music』という所をピックアップしておくが、K. KRISTOFFERSON、B. DYLAN、J. TAYLOR、D. PARTONのそれぞれのオリジナル曲と聞き比べてみるというのも面白い所である。
彼女というと、ソウルフルでパワフルなボーカルというイメージが定着しているだけに、カントリーを歌うのは意外も意外であるが、シンガーとしてしっかりしたものを持っているので、全くイメージの違う曲というのも面白い所である。
今では、'70's中期の彼女は、消えてしまう寸前という「どん底期」に突入し、IKE & TINA TURNERも解散し、過去の人になろうとしていたということは誰でも知っている。('80'sの中盤に突如復活するのも知られている。)そういう意味では本アルバムはイメ・チェンと解釈することも出来るアルバムである。'80'sに成ってからの復活があるからこそ、本アルバムのような彼女のイメージとは全く違うジャンルの曲を楽しめるというのも面白い所である。
ということで、R&Bシンガーとしての彼女を聴いているファンでも、またカントリーがお好きな方にも「意外」という言葉が出てくることになるが、聴く機会があれば聴いておいて貰いたいと思うアルバムである。(但し、現在では本アルバムはなかなか入手出来ない状態になっていますが...)
↓本アルバムではないものの、カントリーを歌う彼女のアルバムです。
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