ケータイ刑事銭形結10話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
「銭形結」の第10話「さよなら、あさみさん! ~あさみつひこ誘拐殺人事件」の「裏ネタ編」の5回目となる今回は、今回のクイーンはこれのクイーンということで、「悪妻」について、そして「クイーン」について、犯行後にここと接触していたことから「保険会社」について、「生命保険」について記します。尚、「クイーン」は「零・15話(2nd.2話)[裏ネタ編]PART 2」で、「保険会社」は「命・6話[裏ネタ編]PART 3」で、「生命保険」は「泪・36話(2nd.23話)[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「ここをクリック」してご覧下さい。
「悪妻」:夫にとって良くない妻のこと、または品行の悪い妻のことを言う。諺でも「悪妻は60年の不作」または「悪妻は100年の不作」というものがあって、男を不幸にするものとして避けるべき、とされている。(逆に「悪夫は100年の飢饉」というように、男女を逆にしても言われている。)
歴史的にも「悪妻」と言うことで言われている人はたくさんいて、特に「世界三大悪妻」として、哲学者ソクラテスの妻であるクサンティッペ、音楽家のモーツァルトの妻・コンスタンツェ・モーツァルト、作家のトルストイの妻・ソフィア・トルストイの3人の名前が挙げられることが多い。(一部では、S・トルストイがナポレオン・ボナパルト第一夫人のジョゼフィーヌ・ド・ボアルネになっていることもある。)
英語では「Bad Wife」、ドイツ語では「Schlechte Frau」、フランス語では「Mauvaise Femme」、イタリア語では「Cattiva Moglie」、スペイン語では「Esposa Mala」、ポルトガル語では「Esposa Ruim」、中国語では「壞老婆」と言う。
「クイーン」:本来の意味は「女の君主」「女帝」「女王」のことである。(基本的には「キング」が男性の王を指すが、「クイーン」は「キング」と同じポジションにいる女性のことを言う。)または、「(男)王」の妃、則ち「王妃」のことである。
ただ、「キング」の指す意味の範囲よりも、「クイーン」の指す意味の範囲が少し広くなっていて、ある分野に於いて、最も優れた女性のこと、第一人者の女性のことを言うだけでなく、(第一人者ではないがトップクラスの実力のある)花形の女性のことも指す。(この意味で使う場合は「女王」と言う言い方は殆どなく、「クイーン」と呼ばれるのが一般的であり、「ケータイ刑事」に於ける「○○クイーン」は基本的にこれである。)
また、「女王」ということでは女性君主である「女王」のことを指すだけでなく、律令制に於いて、天皇の2世から5世(孫、曽孫、玄孫、来孫)までの女子のことを指し、現在の皇室典範では。天皇の3世以下の嫡男系嫡出の子孫たちの女子のことを指す。(これに関しては「クイーン」とは言わない。)
英語とイタリア語では「Queen」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Königin」、フランス語とスペイン語では「Reine」(但し、発音は異なる。)、オランダ語では「Koningin」、ポルトガル語では「Rainha」、中国語では「女皇」という。
「ケータイ刑事」では、完全にお馴染みとなっている「クイーン」であるが、「愛」「舞」の時の「クイーン」と、「泪」以降の「クイーン」では少し意味が違う。シリーズで最初に登場した「クイーン」は「愛・20話」の「カラオケ・クイーン」であり、それは愛お姉ちゃまであった。続いて「舞・1話」で舞ちゃんが「ダンス・クイーン」という肩書きを持って登場している。この時点までは銭形姉妹の持っている肩書きの一つに過ぎなかったのだが、それが変わったのが「泪・1st.1話」である。この物語で「かるたクイーン・荻野姫子」が登場し、ここから「クイーン」の新たな歴史が始まった。(クイーンは近所の仲間内で呼ばれるクイーンではなく、競技かるたの優勝者に贈られる称号であり、「第一人者」としてのクイーンになった。)尚、この物語では、結果的に繰り上がりで泪ちゃんが「かるたクイーン」になったため、銭形姉妹の持つ肩書きの一つということでも継続したが、「カラオケ・クイーン」「ダンス・クイーン」よりも重みのある「クイーン」である。→愛ちゃん、舞ちゃんは大会で優勝したというわけではないため。)そして「泪・2nd.1話」で「花タレ・クイーン」が登場し、銭形姉妹以外のクイーンというものが定着することになる。
尚、現在では、クイーンと言うと「クイーン女優」と呼ばれるようになった宝積有香さんである。「零」以降、分家四姉妹でもクイーンというと宝積さんであるが、「泪・2nd.23話(AS1話)」の「毬藻クイーン」の女優・毬藻美香子を演じたのは宝積さんではなかった。また、「結・1話」では2代目クイーン女優を狙った石香ワリカが登場しているが、「クイーン」にはなり損ねている。
「保険会社」:保険の契約者から保険料を集め、契約内容に従って損害が発生した時に保険金を支払うことを業としている会社のことである。(株式会社と相互会社があるが、会社の形態には関係ない。)
日本では、保険業法によって細かい規定がある。(だけでも会社を興すことは可能であるが、保険会社を興すことは簡単には出来ない。→資本金または基金3000万円以上の株式会社、または相互会社であって、更に免許が必要ということになっている。)
また、保険の内容は様々であるが、そういうことは保険会社を区別する要件にはならない。但し、1つの保険会社がありとあらゆる保険を対象としているのではなく、特定分野の保険を対象にしているのが普通である。
また、名称は「共済」ということになっていて、「保険」とは区別されている協同組合や共済組合が運営しているものは、一応「保険」ではなく、あくまでも「共済」とされているが、実質的には保険である。が、協同組合や共済組合のことを「保険会社」とは言わない。
英語では「Insurance Company」、ドイツ語では「Versicherungsfirma」、フランス語では「Compagnie d'assurances」、イタリア語では「Compagnia di Assicurazioni」、スペイン語では「Compañía de Seguros」、ポルトガル語では「Companhia de Seguros」、中国語では「保險公司」と言う。
「生命保険」:偶然起こる事故によって生じる財産上の損害に備えた保険の一つであって、被保険者(=保険の契約者)の死亡、若しくは一定の年齢に達するまで生存したことを条件として一定の金額が支払われる保険のことである。略して「生保」という。
これに該当する保険としては、「死亡保険」「生存保険」「養老保険」の3つがある。「死亡保険」は文字通り、被保険者の死亡を事由として保険金が支払われるものである。(満期(一定年齢)まで被保険者が死亡しなかったら、保険金は支払われない。)「生存保険」は被保険者が一定期間生存していることを事由として保険金が支払われるものである。(子ども保険、学資保険、結婚資金保険などがこれに該当する。)「養老保険」は「死亡保険」と「生存保険」を組み合わせたものであり、「混在保険」と呼ばれることもある。満期(一定年齢)までに死亡すると死亡保険金が支払われるが、それを超えると(死亡保険金は)支払われなくなるが、生存保険料が支払われることになる。
日本の生命保険契約は大半が「養老保険」タイプであり、ドイツも養老保険が多いが、世界の中ではこれは珍しいことになっている。
生命保険の起源は17世紀のイギリスであり、セントポール寺院の牧師たちが葬式代を賄うために、互いにある金額を積み立てていったものから始まったとされている。しかし、これは年齢に関係無く一定金額を支払っていたことから、年配層は小額で、若年層は多額を払うことになり、自然消滅した。その後、18世紀後半になって近代的生命保険が登場することになる。これは「生命表」と呼ばれるものが作られて、これを利用したものであり、年齢別、男女別に、次の誕生日まで生存する確率と死亡する確率を求めたものである。(今で言う所の「平均余命」に相当するものである。)
例えば、現在30歳の人と50歳の人、70歳の人がいるとすると、それぞれの中である程度の数の人は次の誕生日を迎えることなく死亡してしまう。誰が死亡するのかは分からないが、30歳の人はa%の人が、50歳の人はb%の人が、70歳の人はc%の人が死亡する(一般にa<b<cとなる。)ことから、それぞれの年齢で、保険料を払う人と保険料を受け取る人の人数が推定できることになる。但し、これはあくまでも一般論であるため、戦争や自然災害が起こると、この図式は崩れてしまう。これに対応していたら、保険金の支払いが超過して、システムが崩壊してしまうことになる。よって、戦争ゆ自然災害は免責事項ということにして、保険金の支払いを行わないことにしている。
このシステムを導入した近代保険会社が1762年にイギリス・ロンドンに設立されたエクイタブル生命である。(但し、年齢制限を始め、契約するには多くの条件があった。)また、年齢が高くなるほど保険料が高くなるという仕組みである。
これを改善したものが、現在の保険でも採用されている「平準保険料方式」である。(保険料の支払いを、契約期間に応じて平均化して、月々の支払額を一定にしたものである。)
日本では、1881年に設立された明治生命保険会社が最初の生命保険を販売した。しかし、当時は「生命保険」に対する認識が低く、なかなか普及することはなく、養老保険の類が中心であった。(日本での生命保険の普及は、戦後になってからである。)
近年では、様々な特約を用意したりしていて、保険料の方は複雑になっているが、要は、必要な保険の種類は何であり、保険料はどのくらい必要なのかということを考えることが重要である。また、新しい保険が次々と登場しているが、新しいものほど「養老保険」として支払われる金額が少なくなるという傾向があるようですね。→バブル期には満期が10年から20年の養老保険は配当利率が高かったため、貯蓄商品としても魅力的なものであったが、バブルが弾け、その高利率の養老保険が満期を迎えたことで、保険会社は支払いに苦しんだため、現在は養老保険を嫌うようになっている。(某生命保険会社に勤める友人が口にしたことですが...)
英語では「Life Insurance」、ドイツ語では「Lebensversicherung」、フランス語では「Assurance-vie」、イタリア語では「Assicurazione sulla Vita」、スペイン語、ポルトガル語では「Seguro de Vida」、中国語では「人壽保險」と言う。
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