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TRANSVISION VAMP『POP ART』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。'80's前半のUKロックはヴィジュアル面を意識したいくつかのバンドが「ニューロマンティック」の名の元で注目を集めて、第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波に乗って世界的な大ブームとなったが、彼らは'80's終盤に同様にヴィジュアル面で注目を集めたバンドの一つとして知られているバンドである。(但し、'80's前半と違って、世界的なブームにはならなかった。)彼らは、ボーカルでバンドの中心であるWENDY JAMESのみに注目が集まり、ヒットを記録したアルバムとなった。尚、本アルバムのチャート成績は、本国イギリスでは最高位4位を記録、豪州で13位、スイスで20位、スウェーデンで25位、ニュージーランドで50位、アメリカでは115位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Trash City』『I Want Your Love』『Sister Moon』『Psychosonic Cindy』『Revolution Baby』『Tell That Girl To Shut Up』『Wild Star』『Hanging Out With Halo Jones』『Andy Warhol's Dead』『Sex Kick』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。アルバムよりも先にリリースされたデビュー・シングルの『Revolution Baby』はイギリスで77位を記録している。そして『Tell That Girl To Shut Up』がイギリスで45位、アメリカで87位を記録(アメリカでは唯一のBillboard HOT 100にランクインした曲になった。)、3枚目のシングル『I Want Your Love』がノルウェーで1位、スイスで4位、イギリスで5位、豪州で7位、スウェーデンで8位、ニュージーランドで9位というように欧州とオセアニアで大ヒットを記録した。続いてデビュー・シングルの『Revolution Baby』が再発されて、イギリスで30位、豪州で24位、ニュージーランドで37位を記録して、デビュージノヒットよりも大きなヒットとなる。そして4枚目のシングルとして『Sister Moon』がリリースされでイギリスで41位、豪州で91位を記録した。

お薦め曲と言うことでは、ヒット・シングルの『I Want Your Love』『Revolution Baby』『Tell That Girl To Shut Up』というところと、『Hanging Out With Halo Jones』をピックアップしておく。

アルバム・タイトルからはポップなサウンドというイメージを受けるが、本アルバムはグラム・ロックに入ると言うことの出来る軽いものである。ポップなものとは違う聴きやすさがあるサウンドである。ただ、音楽的な完成度は高いものではなく、話題先行という状態のバンドらしい未完成なサウンドである。(ただ、大化けしそうな予感はある。→実際、2nd.アルバムは全英No.1となっている。)

結果的に、'80's終盤に打ち上がった花火の一つというようなバンドとなってしまったが、'80's終盤のUKロックを語る上では、忘れられないバンドの1つということで、耳を傾けておきましょう。

 

Pop Art

Pop Art

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1998/11/20
  • メディア: CD


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