TODD RUNDGREN『RUNT. THE BALLAD OF TODD RUNDGREN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年に発表された彼の2nd.アルバムである。Billboardでは最高位214位ということに留まったが、マルチ・ミュージシャンとしての片鱗を見せたあるばむであって、聴き応えのある内容のアルバムである。(本アルバムも、チャート成績と内容は比例しないということを教えているアルバムの一つとして名高いアルバムの一つになっている。)
収録曲は以下の全12曲である。『Long Flowing Robe』『The Ballad (Denny & Jean)』『Bleeding』『Wailing Wall』『The Range War』『Chain Letter』『A Long Time, A Long Way To Go』『Boat On The Charles』『Be Nice To Me』『Hope I'm Around』『Parole』『Remember Me』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Be Nice To Me』はBillboardで最高位71位を記録、2nd.シングルの『A Long Time, A Long Way To Go』は同チャートで最高位92 位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『Be Nice To Me』と『A Long Time, A Long Way To Go』、それ以外からは『Long Flowing Robe』『Wailing Wall』『Boat On The Charles』という所をピックアップしておく。
マルチ・ミュージシャンとして知られている彼であるが、本作でもベースとドラム以外は彼が全て演奏しているということで、その片鱗を見せているアルバムである。現在であればマルチ録音も簡単にできるが、'70's初頭という時期では、録音技術的にもかなり高度なものであって、先端の技術が必要であったのだが、そういう技術が発揮されているクオリティの高いものである。
曲の方も全体的に聞きやすい曲が中心であって、そこに彼のバラード節とポップな要素が発揮されていて、上手くまとめられている。
確かに、セールスが伸びなかったとか、チャート成績は散々であったが、そういうことを度外視しても本アルバムには大いなる価値があるのは言うまでも無い。ということで、彼の曲を聞くというだけでなく、マルチ・レコーディングというアルバムの一つとしても聴き所のあるアルバムである。じっくりと聴きましょう!
ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン(K2HD/紙ジャケット仕様)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: CD
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