USHER『MY WAY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは、1997年に発表された彼の2nd.アルバムである。3年ぶりとなるアルバムであるが、前作とは違ってバカ売れをして全米だけで600万枚のセールスを記録することになったアルバムである。また、本アルバムからは1曲の全米No.1ソングと2曲の全米2位を記録したシングルが生まれている。チャート成績は、アメリカでは最高位4位、1998年の年間アルバム・チャートでは11位を記録し、カナダで13位、イギリスでは16位を記録している。
収録曲は以下の全12曲である。『Woman To Woman』『Footsteps In The Dark』『You Make Me Wanna...』『Just Like Me』『Nice & Slow』『Slow Jam』『My Way』『Come Back』『I Will』『Bedtime』『One Day You'll Be Mine』『You Make Me Wanna...』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『You Make Me Wanna...』はアメリカで最高位2位を記録し、1997年の年間シングル・チャートでは14位に、1998年の年間シングル・チャートでは15位にランクインするというシングル曲では珍しい2年連続でTOP 20内にランクインした。(丁度、年度の切り替わりの時期に跨いでのヒットとなったためであるが、2年ともがほぼ同じ位置というのは珍しい。)また、イギリスでも1位を獲得する大ヒットとなった。2nd.シングルの『Nice & Slow』はアメリカでは2週連続の1位となって、1998年の年間シングル・チャートでは9位にランクイン、イギリスでは24位を記録している。3rd.シングルの『My Way』はアメリカでは2位を記録して、1998年の年間シングル・チャートでは16位にランクインしている。尚、4th.シングルの『Bedtime』はチャートインしていない。ということで、本アルバムからのヒットした3曲は1998年のBillboard年間シングル・チャートのTOP 20以内に全てランクインすることになった。
お薦め曲は、『You Make Me Wanna...』『Nice & Slow』『My Way』という大ヒット曲と、『Just Like Me』『Slow Jam』をピックアップしておく。
前作は単に若さから来る勢いだけだったが、本作ではアーティストとして大きく進化していて、芸術的な要素と、エンターテイメントとして楽しむことが出来る要素とが融合し、大いに楽しむことが出来るようなアルバムになった。(と言っても、本アルバム発表時はまだ18歳(19歳になる一ヶ月ほど前)だった。)やはり、前作から時間があったと言うことがよい結果に繋がっている。
また、本アルバムの大ヒットの後も、彼は数年に1作というゆっくりとしたペースで新作を発表しているが、本作でじっくりと作り込むということを分かったということで、彼のキャリアに於いても、大ブレイクしたというアルバム以外にも重要な意味を持つアルバムとなった。
じっくりと聴くということの出来るアルバムとして、耳を傾けてみたら如何...
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