UNDERWORLD『CHANGE THE WEATHER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年(12月)に発表された彼らの2nd.アルバムである。(滑り込みで'80'sの最後の月に発表になっている。)が、彼らにすれば、'80'sは本国イギリスでは全く売れず、アメリカで小さなヒットを記録しただけであり、'90'sになって一旦解散状態になった後で復活すると、イギリスではヒットをするが、アメリカではさっぱりということになるだけに、本アルバムが'80'sのラストにリリースされたというのは、ある意味で運命めいたものを感じる所である。で、本アルバムのチャート成績は全くであって、チャートインを記録していない。(シングル曲が1曲だけアメリカでチャートインしている。)
収録曲は以下の全10曲である。『Change The Weather』『Stand Up』『Fever』『Original Song』『Mercy』『Mr. Universe』『Texas』『Thrash』『Sole Survivor』『Beach』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Stand Up』はBillboardで最高位67位を記録しているが、現時点ではこの曲が彼らのシングルではアメリカでチャートインしたシングルの最後の曲となっている。(以降、現在まで、アメリカでチャートインした彼らのシングル曲はない。)2nd.シングルの『Change The Weather』は全く鳴かず飛ばずであった。
お薦め曲は、シングル曲の『Stand Up』とアルバム・タイトル・ナンバーでもあるシングル曲の『Change The Weather』、そして『Original Song』と『Sole Survivor』をピックアップしておく。
シンセサイザーを中心としたポップなサウンドであって、'80'sに確立したスタイルのアルバムである。それだけに、(何度も言うが)'80'sの内にリリースされるべきアルバムであったと言うことを強く感じるアルバムである。
ヒット規模、チャート成績と言うことでは、彼らのアルバムの中では最低ということで、忘れられたアルバムになっているのも事実である。また、低迷ぶりからレコード会社との契約も解除されることになり、一旦解散状態になってしまうだけに、彼らにとっても良い所のないアルバムと言っても良い。が、リリース時期のことから、彼らのキャリアを上手く分けることにもなったという面白いことになったあるばむであるだけに、後にブレイクすることを考えると、「転んだもただでは起きない」ということになり、何かと面白いことになったアルバムでもある。
音楽的には特にこれという特徴もなく、'80'sらしいサウンドであるが、こういう話の肴になるアルバムというのも聴いてみるのも面白い所ですよ。
コメント 0