URIAH HEEP『SALISBURY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年に発表された彼らの2nd.アルバムである。イギリスを代表するプログレ・バンドであり、ハードロック・バンドである彼らであるが、デビュー当初は英米ではさっぱりであったが、(西)ドイツでは大ヒットを記録するしていたことから、(西)ドイツのバンドと思われているところもあるが、イギリスのバンドである。本アルバムは(西)ドイツで初めてNo.1の座を獲得したアルバムである。(デビュー・アルバムも2位を記録し、9作連続でTOP 10以内に入るヒットを記録している。)しかし、イギリスではチャートインせず、アメリカでもBillboardで最高位103位であった。
収録曲は全6曲であるが、UK盤とUS盤とでは一部の収録曲が異なっている。イギリス盤の収録曲は以下の通りである。『Bird Of Prey』『The Park』『Time To Live』『Lady In Black』『High Priestess』『Salisbury』。
アメリカ盤の収録曲は以下の通りである。『High Priestess』『The Park』『Time To Live』『Lady In Black』『Simon The Bullet Freak』『Salisbury』。
尚、1996年に再発されたものはUK盤の6曲をベースにして、以下の2曲をボーナス・トラックとして追加収録されている。『Simon The Bullet Freak』『High Priestess』。
お薦め曲は、『The Park』『High Priestess』と16分を超える超大作であって、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Salisbury』をピックアップしておく。
彼らハードロック・バンドとして認識されているが、本アルバムは初期のサウンドであるプログレの要素もあるアルバムであり、後の彼らを知っているものにしたら異色のアルバムと言うことになる。が、初期のプログレと、後のハードロックとが旨く溶け込んでいるアルバムでもある。以後、彼らのサウンドは、ハードロックということに進んで行くことになって、プログレ色が弱まっていくことになるだけに、本アルバムはサウンドの点でも貴重なものということにもなる。
真のプログレ・ファンにとっては、一部の曲には拒否反応を示すことになるかも知れないが、しっかりと抑えておきたいアルバムである。また、ハードロック・ファンにすると、一部の曲にじれったさを感じることになるであろうが、彼らのサウンドを聴く上では接しておきべきアルバムでもある。それだけに、どちらのファンにとってもじっくりと聴いておくべきであり、毛色の違うプログレとハードロックとの架け橋になるアルバムでもある。一度は聴いておきましょう!
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