SSブログ

ULTRAVOX!『HA!-HA!-HA!』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1977年に発表された彼らの2nd.アルバムである。(デヴュー時から本アルバムまでは、バンド名は「ULTRAVOX!」ということで、感嘆符が付いていたが、これはドイツのロック・バンド「NEU!」に対するオマージュである。)彼らは'80'sになってから(4th.アルバムによって)ブレイクするが、それ以前は本当に売れない状態であった。本アルバムも鳴かず飛ばずであり、チャートインを記録していないのだが、そういう時代のアルバムは、実に内容が面白い。本アルバムは1977年の発表であるが、「UKのバンド+1977年」というと、やはりパンク・ムーブメントの影響を受けているものであって、本アルバムもその波を受けている。但し、ストレートなパンクではなく、パンクを取り入れたエレクトリック・サウンドであって、純粋なパンク・ロックではないのは言うまでもない。

収録曲は、オリジナル盤では全8曲であったが、2006年にリマスターされて再発されたときに6曲のボーナス・トラックが追加されて全14曲になった。収録曲は以下の通りである。『ROckwrok』『The Frozen Ones』『Fear In The Western World』『Distant Smile』『The Man Who Dies Everyday』『Artificial Life』『While I'm Still Alive』『Hiroshima Mon Amour』。(以下、ボーナス・トラック)『Young Savage (Single Version)』『The Man Who Dies Every Day (Remix)』『Hiroshima Mon Amour (Alternate Version)』『Quirks』『The Man Who Dies Every Day (Live)』『Young Savage (Live)』。

この中からシングル・カットされたのは『ROckwrok』であるが、本国イギリスを始め、各国でチャートインを果たすことはなかった。

お薦め曲は、シングル曲の『ROckwrok』と、それに続く『The Frozen Ones』と『Fear In The Western World』、そして『Hiroshima Mon Amour』をピックアップしておく。

当時のイギリスは、ロック・バンドというとパンクに走っていた時代であって、本アルバムはそんな時期にドンピシャというアルバムである。が、流行りのサウンドと自分たちのサウンドと融合させていて、完全な時流のコピーになっていないところは彼ららしいところである。(時流のコピーでしかなければ、ブームが去れば完全に忘れられるだけである。→結局、パンク・ブームはあっという間に過ぎ去ってしまいましたが...)そういうこともあって、本アルバムのサウンドは彼らのアルバムの中でも特異なものということになるが、違ったULTRAVOXと接することが出来るというのも悪くないですね。

万人にお勧めという訳ではないが、'80'sの彼らのサウンドを知っている方は、「違い」を楽しむと言うことで一度は聴いておくべきアルバムである。

 

Ha Ha Ha

Ha Ha Ha

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ume Imports
  • 発売日: 2006/08/29
  • メディア: CD

HA!HA!HA!(紙ジャケット仕様)

HA!HA!HA!(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2006/07/26
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

URIAH HEEP『SALISBURY..「新碧血剣」 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。