ロイヤルナイツ『黒人霊歌 ジェリコの戦い』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1996年にリリースされた、彼らのジャンル別アルバムの一つである。1959年の結成から1978年の解散まで、10年後の1988年に再結成されてから現在までという長いキャリアを持っている彼らは、4人組の男性コーラスグループとして知られているが、歌っている曲は実に幅広く、何でも来いという懐の深さである。(アニメや特撮番組の主題歌から、童謡、歌謡曲、応援歌、CMソング、歌謡曲、更には外国の民謡まで、実に幅が広い。)本アルバムは、そんな彼らの歌った曲の中から、黒人霊歌を中心に集めたものであって、ソウル、ゴスペル系の曲が詰まったアルバムである。懐が深い彼らであるため、こういうサウンドも安心して聴くことが出来るのは言うまでもない。
収録曲は以下の全13曲である。『聖者の行進』『ジェリコの戦い』『スウィング・ロー・スウィート・チャリオット』『深い河』『行けモーゼ』『ドライ・ボーンズ』『オール・マン・リヴァー』『ダウン・バイ・ザ・リヴァー・サイド』『時には母のない子のように』『誰も知らない私の悩み』『イッツ・ミー・オー・ロード』『スティール・アウェイ』『家路』。
収録されている曲はお馴染みの曲ばかりであって、彼らが歌っているもの以外で誰もが必ず耳にしたものばかりと言っても過言ではない。それだけに、お馴染みの曲であるが、コーラスという形で聴いてみると、お馴染みの曲もまた違った曲として感じられることがある。
いつも聴いているという曲ではないが、ちょっとした時に耳を傾けると、気分転換にもなるだけに、心にゆとりを持たせるということで、時には聴いてみるということで、一度聴いてみるということで宜しいかと...
また、本アルバムがリリースされた'90's中盤というと、洋楽でもコーラス・グループが幅を利かせていた時期でもあるのだが、そう言う時期に日本のコーラス・グループとして長いキャリアのある彼らのベスト盤がリリースされていたというのも面白い所でした。(洋楽のコーラス・グループとリンクさせて聴けば、本ベスト盤のテーマも比較的合うよう思いますし...)
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