ジョー山中『ジョー山中の世界 名選集』 [音楽(特撮/邦楽)]
最近、訃報に反応することが増えているが、今度はミュージシャンであり、俳優でもあるジョー山中の訃報が届いたということで、彼のベスト盤を取り上げることにする。
彼はジャマイカ人と日本人のハーフということで知られ、レゲエに明るく、また、声域も広かったことで、シンガーとしては聴き応えのあるボーカルを聴かせていました。また、元ボクサーであること、俳優としても何本かの映画とドラマに出演していたことでも知られている。特に、1977年の映画「人間の証明」では、俳優として出演し、更に主題歌も歌うということで、この曲が大ヒットを記録したことでも知られている。彼の誕生日は9/2であるため、65歳まで一ヶ月弱という64歳での死というのは、早すぎますね。「まだ若いのに...」という言葉がまず浮かびますが、ご冥福をお祈り致します。
そんな彼のアルバムの中で、表題のアルバムは2008年にリリースされたベスト盤である。いくつかのベスト盤がリリースされている(タイトルに偽りがあって実に評判の悪いシリーズである「究極のベスト」シリーズにも彼のベスト盤があるが、他の作品と同様に「究極」というのは嘘であって「究極の詐欺・ベスト盤」シリーズです。)が、それらの中でもツボを抑えていて評判の高い1996年にリリースされた彼のベスト盤「3オクターブの証明」に『人間の証明のテーマ(ORIGINAL VERSION)』を追加収録させたものであるため、「(1枚ものでは)これしかないでしょう!」という内容のベスト盤である。
収録曲は以下の全13曲である。『TO THE NEW WORLD』『IT'S TOO LATE』『TOO MUCH RAIN』『DOWN TO THE DARKNESS』『お前の手で』『人間の証明のテーマ(RE-MAKE VERSION)』『人間の証明のテーマ(ACOUSTIC VERSION)』『ララバイ・オブ・ユー』『ララバイ・オブ・ユー(30TH VERSION)』『AFRICA』『WOMANV -SHADOWS OF LOST DAYS-』『MAKE UP』『人間の証明のテーマ(ORIGINAL VERSION)』。
ラストの1曲を除く12曲目までは、「3オクターブの証明」そのままであるので、それにボーナス・トラックが追加されたと言っても問題ないところであるが、一応は別アルバムという扱いになっている。尚、「3オクターブ」と言うのは彼の声域の幅を現しているので、「3オクターブの証明」の方が彼を言い表すのにはぴったりの言葉と思うのだが、亡くなったというを受け止めると、「名選集」のタイトルも捨てがたいと思えてきてしまうところでもある。
また、本ベスト盤には、フラワー・トラヴェリング・バンド時代の曲も収録されているので、彼のソロとして、更にミュージシャンとしての彼ベスト盤と言うことでも、やはり本ベスト盤が最適ですね。(あくまでも1枚ものという条件を付けますが...)
尚、彼が出演した映画「人間の証明」については、約4年前(2007/8/14)に記しているので、今回は改めて記すことはしません。(「ここをクリック」して下さい。)が、改めて見てみようと思います。
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