スターウォーズ・クローンウォーズ(3rd.)#1+#2 [アニメ]
アメリカでは2010年9月から2011年4月にかけて放送された第3シーズンがようやく日本でも放送されることになりましたね。第1と第2シーズンは共に4月からスタートしていたが、第3シリーズは4月スタートにならなかったこともあって、第2シーズンの出来が第1シーズンよりも落ちていただけに、無視するのかとも思っていたのですが...ただ、全22話を、5話ずつの4日と2本に分けて、たった5日(しかも、連続した5日間)に放送してしまうというのは、見る方としては嬉しいところと、集中しすぎているという不満との両方があって...(今週は、久しぶりに「名曲探偵アマデウス」の新作4本もあるだけに...)
ということで、一気に感想を記すということは無理であるが、少しずつ小出しで記すつもりです。(但し、前後編などの複数の物語を1つにまとめて記すことはあります。)
第3シーズンになったと言っても、特にこれまでと違うが出ているという所はない。というのは、早い話、全100話の予定となっているのを製作と放送の関係で22話ずつに分けているためである。(ちなみに、第4シーズンは2011年秋からアメリカでスタートの予定である。→第4シーズンも22話ということになっているので、第4シーズン終了で88話になる。最初の予定では全100話となっているので、第5シーズンが12話となるのか、それともこれまでと同様に22話で、「100話」というのが「110話」の誤りだったのか、どちらになるのでしょうかねぇ???)
最初の物語は、共和国軍のクローン兵に関する物語。見掛けは1話の独立した物語であるが。第2話と繋がりのある物語であって、こういう構成は本シリーズではすっかりお馴染みである。
第1話は、クローン兵のの訓練生の物語。惑星カミーノにはクローン生産工場とクローン兵の養成学校があるが、そこで訓練中のクローン兵の物語。候補生は日々訓練を受けていたが、ヘヴィーたちのドミノ分隊はチームとして纏まらず、個人プレーが目立っていた。そんな彼らも卒業前の最後の実戦テストを受けることになった。
まずは優秀なブラボー分隊がそのテストを受ける。テストデ使われたのは、「砦攻略コース・バージョンTHX-1138」ということで、「THX-1138」とは1971年のG・ルーカスの監督デビュー作品のタイトルをそのまま使っているというお遊びがありました。
デラボー分隊は見事なチームプレーでテストをクリアし、ドミノ分隊の番となる。が、教官の心配した通りに纏まらず、失敗した。しかし、翌日に再挑戦の機会が与えられた。その夜、ヘヴィーは脱走しようとするが、老クローンで雑用係になっている99号に発見され、ワークの重要性などを語られる。そして、自分には再挑戦の機会も与えられなかったことまで語った。
翌日の再テスト。ドミノ分隊は今までとは違って一つに纏まっていた。テストが始まって砦の下までやってきた。が、壁を登るロープが無かった。装備がないということで諦めかけたが、ヘヴィーが壁伝いにある砲台を足場にして登っていく作戦を思いつき、チームワークでクリアした。
ドミノ分隊も無事に卒業ということになるが、ヘヴィは自分の卒業メダルを感謝の意を込めて、99号に渡していた。
尚、この物語には、アナキン、オビワンといったメインの顔ぶれは誰一人として登場しないが、こういうサブ・キャラ、しかも映画では名もないその他大勢に過ぎないキャラクターを中心とした物語がある所が本シリーズらしいところでした。
第2話は、第1話とは独立した雰囲気の物語で始まる。が、分離主義勢力は、共和国軍のクローン生産工場のある惑星カミーノの攻略作戦を立て、グリーヴァス将軍と殺し屋のアサージ・ヴェントレスとがカミーノに向かう。一方、オビワンたちもその動きを察知して、レックスたちの大隊を含め、自らも惑星カミーノに向かい、迎撃態勢を整えた。
この時にカミーノはクローン兵の故郷であるということ、99号と再会したコーディたちとの会話で、ヘヴィが死んだことが語られていて、この時点で第1話と繋がっている物語ということが分かる構成となっていた。
分離主義勢力の軍がカミーノを包囲するが、アナキンはいつものように飛び出していって、敵艦を撃破していく。攻撃で敵艦から剥がれた甲板がカミーノに落ちていくが、単なる落下物としか思わないアナキン。が、オビワンは、余りにも簡単にやられていく様子から、おかしいと気づき、落下物を調べに海に潜った。すると、案の定、単なる落下物ではなく、それは水中戦闘用の兵器だった。
で、クローン兵訓練学校が襲われる。アナキンを呼び戻したオビワンをはじめ、その迎撃が始まる。しかし、余りにも勢力が少なく、グリーヴァス将軍の狙いは別にあると察するオビワン。
案の定、アサージはクローンのDNAを奪おうとしていて、アナキンが駆けつけた。一方、グリーヴァス将軍とオビワンの因縁のバトルなど、お馴染みの見せ場を経るが、訓練学校は今にも落ちそうだった。
が、コーディたちに99号、更に訓練中の少年クローンたちの故郷を間も目という強い気持ちと団結があって、少しずつ形成を戻していく。
アナキンはDNAを奪ったアサージを追い、最終的にDNAを奪い返した。アサージはグリーヴァス将軍が脱出するのに合流して、逃走した。
結果的に、クローン兵たちの故郷を強く思う気持ちと、兄弟という気持ちが勝り、99号の兵士としての誇りを持っての戦死があったものの、惑星カミーノを守ったのだった。
第1話と部分的にリンクさせていた物語であるが、それがメインとして構成されていないため、毎週1話ずつの放送では忘れてしまうような繋がりを意識することが出来た「一挙放送」ですね。
展開の方は、アナキンとアサージ、オビワンとグリーヴァス将軍というように、お馴染みの因縁がある所、沈着冷静なオビワンがグリーヴァス将軍の巧みな作戦に気づく、最後はいつものように逃走していくグリーヴァス将軍というように、間は空いてもお馴染みのパターンがまたまた見られたということで、変わり映えしないパターンに対して安心感とやっぱりという所との両方を感じた物語でもありました。
↓3rd.は10月にリリースされます。
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