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「快傑黒頭巾」(その5) [映画(邦画)]

今回は、3作製作された1955年の作品の中から、残っている1本でシリーズ第5作となる1本について記します。尚、劇場公開は1955年12月であった。また、この作品では、大友柳太朗の七変化に留まらず、8役を演じ、更に歌まで歌っている所がポイントである。

シリーズ第5作御存じ快傑黒頭巾 危機一発
作品データを記しておくと、1955年の東映京都の作品で、65分の白黒作品である。原作は高垣眸、監督は内出好吉、脚本は西条照太郎、撮影は三木滋人、美術は桂長四郎、音楽は小川秀夫である。そして出演は、大友柳太朗、堺駿二、喜多川千鶴、三笠博子、徳大寺伸、八汐路佳子、加賀邦男、植木千恵、高松錦之助、原健策、阿部九洲男、山口勇、原京市、津村礼司、団徳麿、大丸巌、富久井一朗、三島良二、小田部通麿、浅野光男、吉野登洋子、明石潮、青柳竜太郎、中野市女蔵、たちである。

討幕派の薩長は、兵庫の港で戦艦・ニューブリテン号の譲渡交渉のために、薩摩藩の小松帯刀と益満休之肋が、戦艦の持主・王一成と会談していた。その時、王と日本人の妻・お春との間に生まれた王子・一松が誘拐された。誘拐したのは新徴組支配の松平主税介であった。そして王子の生命の代償として、薩摩藩との戦艦譲渡契約の破棄を王に通告して来た。そんな中、黒頭巾が一松を救い出した。そして艶歌師・三木松の長屋に連れてこられる。また、海賊である渡海屋九郎兵衛は網元に化けていて、このことから一儲けしようと企んだ。また、小松帯刀と益満休之肋はメリケン紳士に化けていた黒頭巾に助けられた。が、その間に渡海屋九郎兵衛は一松を掠うと、引き換えに軍艦譲渡書を渡すように、王に迫る。しかし、了海和尚に化けていた黒頭巾が王を救う。が、一松は六甲の山荘に連れ去られてしまう。で、黒頭巾、王一成たち、更には黒頭巾を恋する九郎兵衛の妾・お富、その娘・お志乃たちまでもが山荘に向かった。そして戦艦の交渉が行われる。契約が進み、契約破棄を企んでいた松平主税介はそれを知ると、山荘に向けて大筒を放った。で、山荘は吹き飛んでしまう。が、お富の助けによって、抜け道を使って脱出した黒頭巾は、松平主税介と対決して倒す。そして戦艦・ニューブリテン号は薩摩藩に渡り、兵庫港で出港を待つニューブリテン号の鑑橋には、黒頭巾や益満たちがいて、マストには日の丸がはためいていた。

黒頭巾の七変化が一段と冴えを見せた展開は、正にヒーローらしい姿であって、このジャンルの作品では嬉しくなる活躍である。時間的には短いものの、娯楽作品ということでは宜しいかと...

 

↓ビデオですが...

御存じ快傑黒頭巾 危機一発 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

 

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