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VINCE GILL『TURN ME LOOSE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼のデビュー・アルバムである。彼は'90'sのカントリー・ブームの時には大ヒットを放つことになって、そのブームを牽引する一人になるのだが、その下地は'80'sに培われたものである。本アルバムは彼のシンガーとしての原点であると同時に、彼の幅の広さを感じさせてくれるアルバムとなっている。尚、本アルバムはカントリー・チャートでのヒットに留まり、シンガーとしてブレイクするのにはまだ時間がかかることになるものの、センスの良さはしっかりと見せている。尚、チャート成績は、Billboardのカントリー・チャートで最高位64位を記録している。

収録曲は以下の全8曲である。『Turn Me Loose』『Oh Carolina』『Don't Say That You Love Me』『Waitin' For Your Love』『Half A Chance』『Victim Of Life's Circumstances』『'Til The Best Comes Along』『Livin' The Way I Do』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。いずれもがカントリー・チャートでのヒットの範疇に留まり、BillboardののHOT 100にはチャートインしていない。1st.シングルの『Victim Of Life's Circumstances』はカントリー・チャートで最高位40位を記録、2nd.シングルの『Oh Carolina』は同チャートで最高位38位、3rd.シングルの『Turn Me Loose』は同チャートで最高位39位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲の『Victim Of Life's Circumstances』と『Oh Carolina』、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Turn Me Loose』、そして『Livin' The Way I Do』をピックアップしておく。

曲の方は、派手な所はないが、オーソドックスなものであって、聴きやすいものである。が、特段これという所が無いのも事実であって、特に目立つアルバムという訳ではない。

が、音楽的なこと以外では大きく目立っていることがある。それは本アルバムがカントリー・アルバムであるということで、カントリー・アルバムではお馴染みの不満もしっかりとあるということである。(言うまでもなく、「収録時間が短い」ということである。)本アルバムは8曲で26分半弱であって、完全な「不景気レコード」である。(カントリー・アルバムは30分未満と云うものが多いが、26分台というのはやはり短い...)また、収録曲数も8曲というのも少ないとしか言いようがない。(7~8分という大作が収録されているのならともかく、全てが3分台の曲で8曲というのは少ない...)

ということで、本アルバムは、曲数、時間の両方で「不景気アルバム」ということになり、この点では目立っているということになる。

内容的には「ミニアルバム」と言って良いような不景気レコードであるが、彼のキャリアと言うことでは原点であるため、やはりチェックしておきたい所である。

尚、「不景気レコード」のCD化では「2 in 1」を勧めてくれれば、まだ救われたと思うのだが、本アルバムを単独でCD化するというのも、やはり「不景気CD」ということでしかないので、2nd.アルバムとの「2 in 1」を実現してくれたらいいのに...

 

Turn Me Loose

Turn Me Loose

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1994/07/26
  • メディア: CD


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