THE 13TH WARRIOR(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1999年のアメリカ映画「13ウォーリアーズ」である。日本での劇場公開は2000年2月であった。M・クライトンの小節「北人伝説」の映画化作品である。スタッフ・キャストの顔ぶれは凄いのだが、それが面白いように空回りしてしまったことで(転けた作品として)知られているアクション作品である。
作品データを記しておくと、時間は102分、原作はマイケル・クライトン、監督はジョン・マクティアナン、脚本はウィリアム・ウィッシャーとウォーレン・ルイスの2人、撮影はピーター・メンジース・Jr.、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。そして出演は、アントニオ・バンデラス、ダイアン・ヴェノーラ、オマー・シャリフ、デニス・ストーホウ、ウラジミール・クリッチ、ダニエル・サウザン、クライヴ・ラッセル、スヴェン・ヴォルテル、アリ・ラーター、ニール・マフィン、たちである。
1000年前の北欧。国を追われた詩人のアハメッドは、旅の途中でタタール人の盗賊に襲われた。それをバイキングの一団に救われる。そんな所に、バイキングの故郷は怪物によって危機に陥っているという知らせが届く。巫女のお告げで13人の戦士が選ばれるが、アハメッドもその戦士の一人として選ばれていて、バイキングたちと共に北欧の国に向かった。そして霧深い森に分け入った一行は、創造を絶する魔物と遭遇することになって...
アクションを中心とした作品となっているが、ストーリーとしては原作を上手く描くことが出来ず、中途半端なものとなってしまい、歯切れの悪さだけが残っている。そもそも、アラブ人という設定であるアハメッドであるが、A・バンデラスはミス・キャストとしか思えない。そのため、ストーリーの方も今弼とメリハリがなく、ストーリーのまとめ方が出来ていない。
そんな中、こういう作品ではよくあることなのだが、音楽だけは出来が良い。流石はジェリー・ゴールドスミスという所でもあるのだが、それぞれのスタッフは一流どころが集まっているのに、作品としてはB級作品の範疇にしかならなかったのが非常に残念である。
尚、音楽の方は、作品の雰囲気を上手く出しているだけでなく、戦闘シーンではスリルと緊張感を上手く盛り上げており、駄作の音楽には余りにももったいない出来である。BGMとするには起伏が激しいのでどうかと思う所があるものの、気分を盛り上げようとするのなら、一部をBGMにするのもいいんじゃないですかね~。
最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全16曲である。『Old Bagdad』『Exiled』『Semantics』『The Great Hall』『Eaters Of The Dead』『Viking Heads』『The Sword Maker』『The Horns Of Hell』『The Fire Dragon』『Honey』『The Cave Of Death』『Swing Across』『Mother Wendol's Cave』『Underwater Escape』『Vahalla/Viking Victory』『A Useful Servant』。
The 13th Warrior: Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Jerry Goldsmith
- 出版社/メーカー: Varese Sarabande
- 発売日: 1999/08/10
- メディア: CD
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