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「快傑黒頭巾」(その7) [映画(邦画)]

今回は、前作から間が開いて、2年弱ぶりとなる1958年8月に公開されたシリーズ第7作について記します。尚、この作品からシリーズ最後の第9作までの3作品はカラー作品である。(シリーズ第1作と同名タイトルであるが、別作品である。→白黒/カラーということで区別されているが、製作年ので記すことで、改めて区別しておきます。)

シリーズ第7作「(1958年)」
作品データを記しておくと、1958年の東映京都の作品で、時間は87分である。原作は高垣眸、監督は松村昌治、脚本は小川正、撮影は吉田貞次、美術は吉村晟、音楽は小沢秀夫、主題歌は松島トモ子と伊丹章子が歌っている。そして出演は、大友柳太朗、長谷川裕見子、桜町弘子、植木千恵、松島トモ子、大川恵子、尾上鯉之助、山形勲、永田靖、加賀邦男、志村喬、阿部九州男、星十郎、小柴幹治、神田隆、沢村宗之助、沢村国太郎、夢路いとし、喜味こいし、松浦築枝、香川良介、平田光太郎、熊谷武、古石孝明、楠本健二、上代悠司、青柳竜太郎、たちである。

幕府は外国から新しい銃を購入し、討幕派はその設計図を狙う。が、長州藩士・宮部はそれに失敗して傷ついた。そんな宮部を助けたのが黒頭巾であった。そして黒頭巾はその設計図を奪うことに成功して姿を消した。幕府側は黒頭巾を必死で探すということで、浅草寺の境内で『黒頭巾の歌』を歌った角兵衛獅子の姉弟までもが岡っ引に引っ立てる。これに、同じ長屋に住んでいる易者・天命堂が助けに向かうが、誤っても許されなかった、そんな所に黒頭巾が現れ、姉妹を救う。が、幕府側の探索は厳しさを増すことになる。黒頭巾は匿っていた宮部に設計図を持たせて薩摩屋敷に行かせるが、見廻組に見つかった宮部は斬られてしまう。黒頭巾は変装して倒幕派の益満と連絡を取り、上野山中での志士たちの密会を知り、駆けつけて見廻組の包囲から救った。そんな中、新式銃の工場が伊豆・洞ケ島にあることを知る黒頭巾。一方、黒頭巾の変装を見抜いたおぎんは、長屋に岡っ引きを呼ぶが、黒頭巾はいなかったことで、人質として角兵衛獅子の姉妹を掠い、伊豆に連れて行く。黒頭巾は既に作業員に変装して伊豆に入っていた、幕府側の情勢を調べ、工場を破壊しようとして火薬庫に爆弾を仕掛けた。が、幕府側も黙っておらず、黒頭巾を爆破間近の火薬庫の中に閉じ込めた。しかし、窮地の黒頭巾は逆に敵を閉じ込めで自身は脱出する。更に、父や仲間、角兵衛獅子の姉妹を助けだして逃げて行く、黒頭巾の正体を見抜いたおぎんは幕府方に撃たれる。戦いが続く中、遂に火薬庫が爆発し、敵方は滅んだ。

物語としてはこれまでのシリーズの路線であるが、カラー作品になったことで、「色」を意識して、今まで以上に派手に見せる作品となっている。そのため、娯楽作品でアクション作品である本作は随分と派手に見えるようになった。(一気にスケールが一桁大きくなったような感じである。)ストーリーはこれまでの延長線上にあるが、派手に見えることで、娯楽作品らしい所が前面に出ているので、これはこれで宜しいかと...

 

↓ビデオです。

快傑黒頭巾 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

↓配信もあります。

快傑黒頭巾


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