ACTION JACKSON(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1987年のアメリカ映画「アクション・ジャクソン 大都会最前線」である。日本での劇場公開は1989年2月であった。「ロッキー」シリーズでアポロを演じたC・ウェザース主演のアクション作品であるが、B級作品というノリに満ちた作品であって、そのことを分かった上で製作されているだけに、B級作品の中ではAランクの作品で楽しませてくれる作品である。
作品データを記しておくと、時間は96分、監督はクレイグ・R・バクスリー、脚本はロバート・リニュー、撮影はマシュー・F・レオネッティ、音楽はハービー・ハンコックである。そして出演は、カール・ウェザース、ヴァニティ、クレイグ・T・ネルソン、シャロン・ストーン、トーマス・F・ウィルソン、ビル・デューク、ロバート・ダヴィ、エド・オロス、デヴィッド・パトリック・ケリー、アル・レオン、たちである。
デトロイトでは、自動車産業の大物たちの連続殺人事件が起こっていた。ジャクソン刑事はその事件に業界の大会社社長・デラプレインが絡んでいることを知る。が、その情報を提供したデラプレインの新妻・パトリスは何者かに殺されてしまい、パトリス殺害の容疑がジャクソンに掛けられた。で、彼はその汚名を晴らすために立ち上がり、追われる中、事件の解決と復讐を開始した。で、デラプレインの愛人のクラブ歌手・シドニーの協力を得て、デラプレインの陰謀に立ち向かって行くが...
ストーリーや展開はこの手の作品ではよくあるものであって、平凡な作品ということになってしまうが、バイオレンス描写はなかなかである。(そういう所はB級作品の方が徹底していることが多いですが、その通りですね。)また、ブレイク前のシャロン・ストーンや「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のビフのトーマス・F・ウィルソン、「007/消されたライセンス」に出演したロバート・ダヴィなど、B級作品とは思えない豪華なキャスティングというのも本作の魅力である。(特にS・ストーンは、ブレーク前とはいうものの、端役でこういう作品に出ているというのは、(大ブレイクしたから言えることではあるが)ある意味凄いと言うことになる。)
とは言っても、A級作品と比べると色々とちゃちなところがあるだけに、大作志向という方は避けた方が良いかも知れませんね。が、B級作品がお好きな方では、B級作品の中でもAランクの作品であるだけに、たっぷりと楽しめる作品である。
また、音楽の方もハービー・ハンコックが担当しているが、POINTER SISTERS、MADAME X、LeVERT、SISTER SLEDGE、DAVID KOZが参加していて、スコア集と豪華ミュージシャンのオムニバス盤という、悪く言うと「中途半端」、良く言うと「バランスを取った」もので、まさに両者の「あいのこ」になっている。(こういう所もB級作品のサントラ盤らしい所である。)
最後にサントラ盤の収録曲を記しておく、収録曲は以下の全10曲である。『He Turned Me Out』(The Pointer Sisters)、『Action Jackson』(MADAME X)、『For The Love Of Money』(LeVERT)、『Undress』、『Building up "Action Jackson"』、『Keeping Good Loving』(SISTER SLEDGE)、『Shotgun』(DAVID KOZ)、『Faraway Eyes』、『Lovers' Celebration』、『Protect And Serve』。
↓映画はこちら(但し、DVDではなくてビデオです。)
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