「ACROSS THE WIDE MISSOURI」 [映画(洋画)]
表題の作品は1951年のアメリカ映画「ミズーリ横断」である。日本での劇場公開は1952年11月であった。西部劇であるが、インディアンの娘と結婚した白人の男の物語で、人間ドラマである。
作品データを記しておくと、時間は78分、原作はタルボット・ジェニングスとフランク・キャヴェットの2人、監督はウィリアム・A・ウェルマン、脚本はタルボット・ジェニングス、撮影はウィリアム・C・メラー、音楽はデヴィッド・ラクシンである。そして出演は、クラーク・ゲイブル、リカルド・モンタルバン、ジョン・ホディアク、アドルフ・マンジュー、マリア・エレナ・マルクェス、J・キャロル・ネイシュ、ジャック・ホルト、アラン・ネイピア、ジョージ・チャンドラー、リチャード・アンダーソン、アンリ・レトンダル、ダグラス・フォーリー、ルイス・ニコレッティ、ベン・ワトソン、ラッセル・シンプソン、フランキー・ダーロ、たちである。
19世紀、ロッキー山中にビーバーの生息地を発見した猟人のフリント・ミッチェル。彼の相棒であるブレカンは、この地をインディアンに残しておくようにと忠告したが、フリントはされを聞き入れなかった。ということで、フリントはブラックフィート族の若者・アイアンシャーツから攻撃を受けることになる。が、そんなことにめげずに、フリントたち猟人は、夏になると顔を合わせて、ビーバーの生息しているその地域に向かっていた。そんな中、ブラックフィートの酋長ベア・ゴーストの孫であるインディアン娘のカミアが居合わせていて、フリントはブラックフィートによい印象を持たせるために、彼女と結婚を約束して買い取る。で、それから親しくなり、やがて2人の間には男の子が生まれた。しかし、アイアンシャーツは依然としてフリントに反目していたが、酋長のベア・ゴーストがフリントのことを深く愛するようになったこともあって、手が出せなくなった。で、子供が生まれたことを祝うため、ベア・フィートはカミアを訪ねたが、以前からブラックフィートに恨みを持っていた猟人が酋長を襲い、殺されてしまう。で、アイアンシャーツはインディアンを率いてフリントたちを襲った。その争いの中でカミアも殺され、フリントとカミアの愛児も奪われそうになる。が、フリントは大事な子供を守るため立ち上がり、アイアンシャーツを倒して子供を取り返した。で、永久にこの開拓地の礎になる決意をして、インディアンたちのいるこの地に留まることになった。
西部劇というと、インディアンは悪役として描かれていることが多いが、本作はそういう西部劇ではないのがポイントである。こういう作品としては、1990年の「ダンス・ウィズ・ウルブズ」が後に生まれているが、それよりも40年近く前の作品であるが、古さを感じるところは全くない。また、ロッキー山中の美しい景気を見ることも出来るのも本作のポイントであって、主演が「風と共に去りぬ」のC・ゲイブルということも見せてくれる所になっている。
ということで、物語を見るだけでなく、ロッキーの美しい自然に触れることが出来るので、見ておく価値の高い作品である。じっくりと鑑賞しましょう!と言っても、かつてはLDでリリースされていたが、現時点ではDVD化されていないので、見ようとすると少し苦労することになってしまうでしょうが...
↓輸入版のビデオですが...
Across the Wide Missouri [VHS] [Import]
- 出版社/メーカー: MGM (Warner)
- メディア: VHS
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