ゴーカイジャー #28 [特撮]
遂にジェットマン編ということになったが、ブラックコンドルの結城凱が登場ということで、どういう処置をするのかが注目されたが、自分の思い入れのある作品だったら、それをひっくり返すようなことはしない井上敏樹だったということで、最近の敏樹脚本としたら出来は良かったですね。(一番心配したのは、竜と香の息子・凱にしないかということだったが、ポーカー勝負で神様に勝ったことで、神様によってこの世に戻って来た結城凱自身だったので、一安心でした。が、神様がポーカーで賭をするというは反則のような気が...)
凱の行きつけだったバー・Golden Gate(「Heaven」の文字があったところが憎い。)で、ポーカーをしていて、酒はマッカラン、空にサックスを演奏した、というように、「ジェットマン」の世界を壊さないところは良かったです。そして、ツボは凱の墓にはあのカップラーメンの「アコちゃん」や雷太の野菜があったという所も良かったですね。ところで、アイドルになったアコは、流石に現役アイドルということはないでしょうが、芸能界で活動を続けているのでしょうか???
しかし、最近の流からして、凱がタバコを吸っているというシーンが無かったのは残念でした。(竜が登場しなかったので、ホットミルクが登場しなかったのは納得できますが...)→禁煙ということでは、映画「007」シリーズでも、5代目以降は劇中での喫煙シーンはNGになっていますからね...
今週のパチモン戦隊は、バイオマンとマスクマンであったが、この2つの戦隊ははっきり言ってどうでも良いような扱いで、ただ出しただけというのは仕方のないところなんでしょうか。が、最大のパチモンは、イエローオウルですね。何せ、イエローオウルは数少ないデブ・イエローであって、キレンジャーの正当な系譜のあるキャラであるだけに、細身というのはパチモン以外の何者でもないですし...また、パチモン・ブラックコンドルの動きも、本物ブラックコンドルが登場しただけに、パチモンらしさをいかんなく発揮していたところでした。
その一方で、今回の行動隊長のキアイドーに関しては、海賊赤の過去を掘り下げることができたキャラとして、なかなか良い感じであったが、赤の過去に少しだけしか触れず、結城凱の露払いにしかならず、実に残念でした。(ただ、「ボバ・フェット」をモデルにしているということが見え見えだっただけに、名前の方はボバ・フェットをもじった名前にして欲しかった...)
ところで、今回の物語で、結城凱はやはり死んでいたということが確定となったが、そうなるとレジェンド大戦の時のブラックコンドルって、誰が戦っていたのかという新たな謎が生まれることになった。ということで、自分の思い入れのある作品の「ジェットマン」の世界を壊すことなく、その世界を上手く描いた敏樹は、他人が中心の作品(ここでは「ゴーカイジャー」)をひっくり返すような爆弾も炸裂させてたということで、やはり敏樹の本領発揮となった物語でした。
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