毒姫とわたし#8 [ドラマ]
今回は、第一部が終了するのでは?というような感じで大団円に向けて「めでたしめでたし」と言う感じで物語が進んでいったが、ラストでそれを一気に崩してしまう仕掛けがあった物語でした。(最終回ならともかく、そうでないので、良い感じでまとまるはずがないのは分かっていましたけど...)
那珂川を巡っての小麦と美姫のやりとりで、小麦も那珂川のことが好きという気持ちに気づき、喧嘩別れするように美姫は飛び出して行った。(普通の昼ドラならば、ここから恨みだ、復讐だと行って、ドロドロのドラマに突き進むのに、本作にはそういう所が感じられないですけど...)
しかし、美姫の小説本の発売に向けては最後の詰めの段階ということで、出版作業は続けていく小麦と那珂川。
美姫は育った天使園に戻っていて、エリカと色々と話している。ふられたことも話すが、美姫は前向きなことを口にしていた。(但し、一人になったら、やっぱりショックは大きかったようで、泣いていました。)ここでも積極的な美姫と、奥手なエリカという2人の対比と仲の良さ、及び、現時点ではまだまだ良好で穏やかな関係で描かれていて、ホッとするところでもありました。→が、美姫が何かとやらかして、エリカはそれに巻き込まれるという感じでもあって、これを泪ちゃんと雷ちゃんに置き換えると、「雷・2nd.5話」で、泪ちゃんに泣きつかれ、泪ちゃんに代わりにシャーロキアンの会合に出ることになった雷ちゃん、というのをそのまま思い出させてくれます。
そのエリカは、家に帰ると美姫が那珂川にふられたことを潤に話し、美姫のことが気になる潤は飛び出して行った。→おとなしそうなエリカが実はトラブルメーカーというのも面白いところですね。
美姫の下に行った潤だったが、逆に、全力を尽くしたことを話され、逆に勝負してみろと言われ、目覚める。で、改めて賞の審査を公平にするように父に頼んでいた。
賞の選考会では、潤を大賞にという声が出るが、如何にも裏で光ものが廻っているようなやりとりでした。が、1人、美姫の作品を推す声があった。それは君嶋社長の愛人でもあった大作家の美園響子だった。
美姫の本の発売もまと僅かとなり、印刷に廻ることもあって、小麦と美姫は久しぶりにデートをする。が、完全に他人行儀な2人だった。
本の装丁も届き、いよいよ印刷開始という所で、美姫が小麦のマンションにやってきた。で、美姫は「とめてくれ」と口にした。「泊めてくれ」と思った小麦だったが、美姫は「止めてくれ」ということで、印刷を止めてくれということだった。失恋したことで小説に手を加えたかったのだった。新たな原稿を渡した美姫とそれに目を通した小麦。印刷に入るという段階だったが、小麦は無茶を承知で印刷止めて差し替えることを約束した。
小麦、更に那珂川が編集長に頼み込んで、印刷を止めて原稿を差し替え、遂に美姫の本は完成した。美姫も出版社に来て、完成した本を祝い、いよいよ発売日を迎えるだけになった。その夜、小麦と美姫は2人で祝杯をあげる。その時、美姫は有名になったらどうするのかということを尋ねられ、自分の親に対しての気持ちを口にした。(最初の言葉は「昼ドラ」らしい台詞だったが、その後の台詞は大団円を迎えると行った雰囲気でした。)
翌日、会社で小麦と那珂川は、明日が美姫の小説の発売日ということで笑顔が浮かんでいた。が、編集長が「全ておしまいだ...」と言ってヨロヨロになってやってきた。「どうしたんですか?」と言われると新聞を渡した。そこにはきみじま文学賞の結果が発表されていて、大賞に美姫の作品が選ばれたという記事が載っていた...
那珂川を巡って、小麦と美姫の間に亀裂が入るも、本の発売をするという仕事がある以上、何とか良い方向に話が進んでいく。あまりにも良い感じで展開が落ち着いていくだけに、最終回ではないのか?という気になってしまうような展開でしたね。(8週あるので、第1部の締めと言った方が良いがもしれませんが...)まあ、何かあるとは思っていたものの、やっぱりでしたね。
また、美姫がまたも文学賞を受賞したということで、「風のハルカ」で水野アスカさんが間文学賞を受賞しているが、泪ちゃん(黒川芽以さん)はまたも文学関係の賞を受賞してしまうって、女流作家というのがはまり役になってますね...
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