WILSON PICKETT『EXCITING WILSON PICKETT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1966年に発表された彼の2nd.アルバムである。'50年代の尾張にゴスペル・シンガーとしてデビューをしているが、情熱的で野性味あふれるソウル・シンガーとしての彼は、1965年にアトランティック・レコードに移籍してからということになる。本アルバムはソウル・シンガーに転身して波に乗った時期の作品である。また、本アルバムは彼の発表したアルバムの中ではチャート成績が最も良かったアルバムであって、Billboardで最高位21位を記録している。
収録曲は以下の全12曲である。『Land Of 1000 Dances』『Something You Got』『6345789』『Barefootin』『Mercy Mercy』『Youre So Fine』『In The Midnight Hour』『Ninety Nine And A Half (Wont Do)』『Danger Zone』『I'm Drifting』『Its All Over』『Shes So Good To Me』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『6345789』はBillboardのR&Bチャートで1位、HOT 100では最高位13位を記録し、イギリスでも最高位36位を記録している。2nd.シングルの『Ninety Nine And A Half (Wont Do)』はBillboardのHOT 100で53位、R&Bチャートでは13位を記録している。そして彼のシングルの中で最大のヒットとなったのが3rd.シングルの『Land Of 1000 Dances』であって、BillboardのR&Bチャートで1位、HOT 100では最高位6位、1966年の年間シングル・チャートでは84位にランクインしている。
お薦め曲は、彼の代表曲である『Land Of 1000 Dances』、そしてヒット・シングルの『6345789』(この数字は電話番号である。(実際にかけるという悪戯が問題にもなりました。))そして『Mercy Mercy』『In The Midnight Hour』『Ninety Nine And A Half (Wont Do)』『Danger Zone』『Its All Over』というところをピックアップしておく。(それしても、代表曲ばかりと言っても良い内容である。)
彼は情熱的で野性味あふれるシンガーとして知られているが、本アルバムでは卓越した歌唱力によって彼の魅力をたっぷりと味わうことの出来るものになっている。正に、これを聴かずに何を聴くのか?と言いたくなるだけの圧倒的な存在感とスケールの大きさがあって、誰の追随をも許さない魂の歌がある。ソウル・ミュージックを聴くのであれば、本アルバムは聴いておかなければもぐりである、と言われるほどの傑作中の傑作アルバムである。発表から45年が流れているが、古さは全くないですし、じっくりと聴き入りましょう。
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