ケータイ刑事銭形海5話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]
「銭形海」の第5話「本家VS元祖、女将の戦い! ~フグ毒殺人事件」の裏ネタ編・増補の6回目となる今回は、推理に行き詰まった海ちゃんが切り出した「クールダウン」について、その時にこれを食べていたことから「メロン」について、その時に高村さんが口にした「生ハム」について、その時の話に出た「塩分」について、そして「相殺」について記します。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/4付です。
「クールダウン」:「クーリング・ダウン」とも言う。整理運動のことであって、主運動が終わった後に身体を徐々に安静時に戻していくために行うものである。これは熱くなった身体を冷やすということでもある。
で、その意味から、熱くなった場合、頭を冷やすという意味でも流用されるようになっている。この物語では、後者の意味での使用ということになる。
英語では「Cooldown」股は「Cooling Down」、ドイツ語では「Kühle-Daune」、フランス語では「Refroidit-en bas」、イタリア語では「Rinfresca-in giù」、スペイン語では「Refresca-abajo」、ポルトガル語では「Esfriar-abaixo」、中国語では「酷下降」または「酷的降低」と言う。
「メロン」:ウリ科の一年生の果菜である。その果実を食用として利用している。また、日本では「マスクメロン」の省略した言い方としても定着している。
原産地は北アフリカや中近東地方と言われているが、インドという説もある。(というのは、インドを中心として中央アジアに変種が多いためである。)栽培されるようになったのも紀元前2000年頃とされているため、非常に古くから利用されている植物でもある。
また、メロンはお見舞いの際の定番の果物となっているが、これはむくみに対する効果があるためでもある。(それ以外でも、高血圧や腎臓病の予防、解熱作用、暑気払いなどがある。尚、冷え性の人は多食しない方がよいともされている。)
特に、体内の塩分を排泄させるカリウムが多く含まれいることから、健康のためにも良いものとされている。→この物語でも、生ハムの塩分を相殺する、ということが語られているが、それはカリウムのためである。
英語、フランス語では「Melon」、ドイツ語、イタリア語では「Melone」、スペイン語では「Melón」、ポルトガル語では「Melão」、中国語では「甜瓜」と言う。
「生ハム」:ハムの中でも、加熱処理を行っていないハムのことである。(燻煙処理は加熱処理に含まないので、燻煙してあっても加熱していないものも含まれる。)
ハムは豚肉(それ以外の肉では猪の肉を用いることもある。また、スケソウダラの肉を使う場合もある。(この場合は「魚肉ハム」と呼ばれる。))を塩漬けにした加工食品の総称である。塩漬け(味付けのための香辛料、発色をよくするための発色剤などの食品添加物は塩漬けの前に用いる。)した後、熟成させる。更に、その後で燻煙処理や加熱処理を行うものが一般的であるが、これらの処理は行わずに、熟成させた段階で出荷されるハムも一部にある。
骨付きの肉を用いた「骨付きハム」、骨を抜いたもも肉を用いた「ボンレスハム」、ロース肉を使った「ロースハム」等がある。また、ハムは豚肉を塩漬けにしているため、塩分が高い食品でもある。
英語では「Uncured Ham」、ドイツ語では「Uncured-Schinken」、フランス語では「Jambon Uncured」、イタリア語では「Prosciutto di Uncured」、スペイン語では「Jamón de Uncured」、ポルトガル語では「Presunto de Uncured」、中国語では「純粹火腿」と言う。
「塩分」:固体や液体に含まれている塩類のこと、及びその量のことを言う。特に液体の場合ではその液体に溶けていることになるため「塩分濃度」と呼ばれる。但し、食品の場合は「塩分濃度」と言う言い方は少なく、「塩分」と呼んで実際の質量(グラム)で言うことが一般的になっている。
また、食品の場合では「塩化ナトリウム(NaCl)」の含有量のことを指すが、それ以外の物質の場合では、「塩化ナトリウム(NaCl)」だけではなく、化学で「塩(えん)」と呼ぶ硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、炭酸水素塩などの塩類を含めている。
特に「塩分濃度」と言った場合は、海水の塩分濃度に付いて語られることが多い。平均的な海水には、約3.5%の塩類が含まれている。(ちなみに、人間の体の塩分濃度は約0.9%であるので、海水はかなりの高濃度ということになり、海水をそのまま飲用水とすることは出来ない。)
また、塩の成分は、約78%が塩化ナトリウムであり、10%弱が塩化マグネシウム、約6%が硫酸マグネシウム、約4%が硫酸カルシウム、約2%が塩化カリウムであり、それ以外の金属類が微量である。(貴金属の金などもごく微量であるが溶けている。→だからと言って、海水から金を抽出するというのは、余りにもその他の塩類が多いため、非現実的である。)
一応、水は塩分濃度によっていくつかに分類される。塩分濃度が0.05%以下であれば「淡水」と呼び、0.05%~3%だと「汽水」、3%~5%だと「食塩水」、5%以上であれば「塩水」と呼ぶ。つまり、海の水は「食塩水」ということになる。尚、「淡水」と言っても塩分濃度が0ではないのは、0%というのは「純水」のことであり、微量の空気が溶けていても「純水」では無くなり、実験室やプラントで作り出さない限り、存在しない事になってしまう。(自然にある水には、空気、何らかの微粒子などが溶けていて、「純水」は存在しない。)
また、海水の塩分濃度は均一ではなく、ある程度の幅がある。平均的には3.5%の塩分濃度と言っているが、実際は3.1%程度から3.9%程度である。基本的には緯度が低い所(=海水温度が高い所)が高く、緯度が高い所(=海水温度が低いところ)が低い。但し、大河の河口付近は塩分濃度が下がっている。(海水に淡水が混ざるためであって、当然である。)また、暖流が流れている所では、緯度が高くても塩分濃度が高い。(特にノルウェー海やバレンツ海は高緯度であるが3.5%となっている。)
塩分濃度の高い海は、地中海、紅海、北大西洋、南大西洋、アラビア海、東南太平洋である。逆に低いのは、北極海、ベンガル湾、黄海、ベーリング海、アラスカ湾などである。(ベンガル湾や黄海は、大河が注いでいるためである。)また、日本近海では、オホーツク海が3.2%程度で低く、日本海と東北地方の太平洋岸は3.4%程度、関東以南の太平洋と東シナ海が3.5%程度である。
尚、「塩分濃度」は、海水1kg中に何gの塩が溶けているのかを表している。そのため、百分率である「%」ではなく、千分率である「‰」で表される。しかし、千分率の数字ではピーンと来にくいということから、ここでは千分率の数字を百分率に置き換えて記している。(「10‰=1%」なので、一桁数字を小さくするだけですが...)塩分濃度に付いて記された文献の数字と桁が違うと思った方は、単位が「‰」になっているということを確認されたし。
英語では「Salt」、ドイツ語では「Salz」、フランス語では「Sel」、イタリア語では「Sale」、スペイン語では「Sal」、ポルトガル語では「Sal」、中国語では「鹽分」と言う。
「相殺」:「そうさい」と読む。難読漢字の一つとして知られていて、中学の入試問題では出題頻度の高い熟語でもある。
互いに差し引きあって、打ち消し合うこと、損得なしにすることを言う。法律の世界では、債務の相殺ということが定められていて、民法で規定されている。
この物語では「毒」を打ち消し合うということが語られているが、そういう場合は「中和」という同義語がある。また、化学では酸性のものとアルカリ性のものを混ぜることで「中和」という言い方がある。
英語では「Offset」、ドイツ語では「Offsetdruck」、フランス語では「Compensation」、イタリア語では「Compensazione」、スペイン語では「Desplazamiento」、ポルトガル語では「Compense」、中国語では「相抵」と言う。
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