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毒姫とわたし#24 [ドラマ]

次が最終回のような急展開で物語が走りすぎていくという印象で、駆け抜けていったという感じの物語でした。物語にスピード感はたっぷりであるが、これは「テンポが良い」というものとは全く別のスピード感である。30分枠のドラマでは、エピソード重視と言うところがあるのだが、これは時間的な制約から、深く描けないということでもある。その中でメリハリを付けるということで仕方のないところであり、30分枠ドラマの限界でもある。本作もその限界は超えられなかったということですね。

一応、美姫と小麦は一区切りを付けることになるが、それ以外のキャラは区切りが付けられないということで、それなりには纏まっていましたけど...

美姫は美園を問い詰める。美園は言い訳もすることなく、あっさりと認め、「育てられなかったから捨てた」とストレートに答えた。更に、父親について、美姫を生んだ経緯、そして小説家になった経緯を語った。美姫は「確かめたかっただけ」と言うと、美園の元を去っていった。
美姫の帰りが遅いことを心配していた小麦の元を訪ねてきたのは哲也だった。そして、家族のこと、エリカのことにど、全てに決着を付けるから、小麦とやり直したい、と告るのだった。

母親のことでショックを受けていた美姫に、潤が優しく接する。そんな潤に気持ちが傾く美姫。「キスしていい」と言われるが、潤には潤なりのけじめがあり、今の美姫にはキスしなかった。

哲也は母に、エリカと結婚しないこと、小麦とやり直すことを告げ、同時に政治家になることも止めることにした。

小麦の父が退院し、店を臨時休業にしてそのお祝い会をしていた。小麦は会社も仕事も辞めて、店を継ぐことを考えていた。

哲也はエリカの元に行き、結婚しないことを告げる。一方、友樹のことが恋しいエリカは友樹に「死ぬ」と言って呼びつけた。そんな所に「殺してやる」と、エリカの足を奪ったのが友樹と知ったみやびが包丁を持っていた。哲也が止めるがもみ合っている時に、哲也は腕を傷を負った。床に転がった包丁を拾った友樹は、それを自分の足に刺し、笑うだけだった。余りのショックにエリカは失神してしまった。

佳子は取り乱して友樹の手術が行われている病院にやってきた。その時、小麦は事故を起こしたのは友樹ではなく、佳子であり、友樹はその身替わりになっているという事実を知った。

マンションに帰った小麦は友樹から貰った婚約指輪を見て、ある決意をした。そして翌日、哲也と会った小麦は「終わりにしましょう」と言って別れを口にした。

今まで、中途半端な存在でしかなく、十分に描かれていなかった潤がちょっと良いところを見せたのと、佳子が友樹のことで取り乱していたことで、この2人が今までになかった姿を見せている。その一方で、美姫も母親についてのことを、小麦は哲也とのことに決着を付けようとして決意したこと、みやびとエリカは行動に出たが、今回の物語では決着が付いていない、というように、対比させて描いているのは良いのだが、余りにも詰め込みすぎているため、エピソード的に語られただけという印象しか残らなかったですね。

それにしても、次回がまるで最終回のような急展開で幕を引こうとしているように感じられたが、スピード感をだすのも良いが、テンポの良さを出して欲しかったところです。今回は、エピソード的な決着を付けようということからくるスピード感だけで、テンポの良さや美姫と小麦の言葉にある軽快さというのが無く、やはり普通の「昼ドラ」という範疇になってしまったのが残念なところでした。

 

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