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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その228) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「続・姉の復讐」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.12話」と「・2nd.10話」をセットにして、「007」からは「ゴールドフィンガー」です。(「ケータイ刑事」が2本取り上げるのは、姉の物語が「」、妹の物語が「」ということであります。が、今回のテーマということでは「・2nd.10話」が中心と言うことになります。)尚、今回の内容は「その40」で一度記しているものの改訂・増補という位置づけでもあって、「その40」の時をより絞って触れています。(「その40」では「007/サンダーボール作戦」にも触れたが、今回はそちらは関係ないものとしています。)

ケータイ刑事」:「・2nd.12話」。「千里眼を持つ女 ~全てをお見通し殺人事件」という物語。この物語はテレビで生中継されているという設定の物語であったため、それが独特の味わいを出すことになっていて、それが面白いことになった物語でもあった。

警視庁に挑戦状が届き、テレビの生放送番組で、自分と警察のどちらが優秀なのかを決める勝負を求めてきた。差出人は千里眼を持つ綾小路波子という女であり、千里眼があれば警察は不要と豪語する。これにちゃんと高村さんが挑戦を受けてテレビに出演する。事件はその番組内で起こる。番組で波子が予言した通りに転落事件が起こり、更にその犯人と波子が名指しした男はテレビの生放送の間に自殺してしまった。

波子は、何も出来ない無能な警察を嘲笑う。が、ちゃんは現場を丹念に調べ、奇妙なことに気づく。それを足がかりにして調べると、ちゃんは波子が用いたトリックを見破った。

波子はドライアイスを使って死亡推定時刻を誤魔化すトリックを使い、2人とも計画的に殺していたのだった。2人は波子に千里眼の能力がないことをネタに脅していて、波子はその邪魔な2人を消してしまうと共に、再び自分が脚光を浴びるように考えた上での犯行だった。で、テレビの生放送番組の最後で、泪ちゃんにトリックを見破られて、逮捕されたのだった。(放送時間内に見事に泪ちゃんは逮捕することになったが、時間内に見事に収まるということでは、かつてはゴールデンタイムに行われていた「プロレス」中継の生放送のような展開ですね...)

ケータイ刑事」:「・2nd.10話」、「帰ってきたアイツ! ~銭形雷襲撃事件」という物語。登場人物の内、1人は「・1st.11話」の冒頭に登場した人物であり、もう1人は「・2nd.12話」に登場した人物の妹という設定となっている物語である。こういうキャラクター設定を行うという所も「ケータイ刑事」らしい所であり、シリーズ作品と言うことを強く感じさせる所である。

ちゃんに、予言者と名乗る早乙女波江が声を掛け、「本日中にちゃんが死ぬ」と予言した。犯人はちゃんがかつて逮捕した男だという。しかし、ちゃんが波江の側にいたら助かる、とも告げた。そんなところにちゃんが以前に逮捕した(「・1st.11話」の冒頭で逮捕した男である。)田沢という男が脱獄したという知らせが入った。

田沢は既に警視庁内部に潜入していることが分かり、ちゃんは警視庁内を移動するが、浪江が側にいて、お札を貼っていく。そんな中、ちゃんは防弾ガラスで覆われた警視総監室に行くことになるが、田沢は館内放送で雷ちゃんにメッセージを伝えた。

直ちに通信室に高村さんが向かうが、田沢の姿はなく、警官が倒れていた。田沢が潜んでいると警戒する高村さんだったが、倒れていた警官が起き上がると、消火器を頭にぶつけられて気絶してしまう。その警官は田沢が化けていたニセ警官であり、高村さんの銃を手に入れた田沢だった。

ちゃんの元に白衣の男がやってきたが、それは田沢だった。実は、田沢と浪江はグルであった。浪江は、実はちゃんに逮捕された綾小路波子の妹であり、波子は獄中で死亡したというのである。で、浪江は銭形姉妹に復讐すると決意し、ちゃんに逮捕された田沢を脱獄させて、ちゃんに復讐させるということにして手を組んだのだった。田沢が高村さんを襲って手に入れた銃は浪江の手に渡り、浪江は、田沢とちゃんが相打ちになったように見せかけて、2人とも殺し、復讐を果たすと同時に、共犯者として組んだ田沢を消して口封じをしようとしたのだった。で、銃声が轟き、ちゃん、そして田沢は倒れた。

が、ちゃんは無事だった。浪江が手にした銃が高村さんの銃と言うことに気づき、それには空砲が入っているということで、ちゃんは一芝居打ったのだった。そして浪江を逮捕し、更に田沢も逮捕した。

浪江は姉の復讐をしようとしたが、返り討ちに遭い、逮捕されることになった。

007」:「ゴールドフィンガー」。1964年のシリーズ第3作であって、初代ボンドの第3作である。前作の大ヒットを受けた作品であるが、映画シリーズでは本作はスペクターとは関係ない物語として構成されている。(原作小説では、ゴールドフィンガーとスペクターの間に関係があります。)

ジル・マスターソンはゴールドフィンガーの秘書として働いていた。マイアミのホテルに宿泊するゴールドフィンガーは、そこでトランプで賭をしていたが、この時、汁はホテルのバルコニーから望遠鏡でゴールドフィンガーの相手のカードを覗いていて、それを無線でゴールドフィンガーに知らせるということをしていた。そこにボンドが乗り込み、ゴールドフィンガーのイカサマの実態を知った。

ボンドは、ジルが使っていた無線でゴールドフィンガーに、イカサマで勝った金額だけ負けるように指示をして、従わなければ通報する、と伝えた。で、ゴールドフィンガーはボンドの指示に従って、イカサマで買った分をしっかりと負けた。

ジルは、ボンドが自分を救いに来た王子と思うようになり、ボンドに情報を提供し、更に、ボンドの食事の招待を受けて、楽しい時間を過ごした。で、ホテルの部屋でボンドと一夜を共にしようとする。が、そこにゴールドフィンガーの用心棒であり、便利屋のオッドジョブが侵入し、ボンドを気絶させ、ジルを殺害した。(全身に金粉を塗られ、そのため窒息死した。)やがて意識を取り戻したボンドは、ベッドの上に、金粉を塗られたジルの死体を発見したのだった。(ジルの死体は「007」シリーズで「最も美しい死体」と言われている。)

その後、ボンドは、ゴールドフィンガーを追ってスイスに入り、ゴールドフィンガーの車を追う。途中で休憩している時、ボンドは何者かに狙撃された。弾はボンドには命中することはなかったが、側をかすめた。で、ボンドは自分が狙撃されたと判断して、狙撃者を追った。

狙撃者は女であった。ボンドは車で逃げる女に対して、ボンドカーの秘密装備を使い、タイヤを傷つけた。で、女の車はタイヤが破裂して道を外れた止まった。ボンドは直ぐに事故として女に接近した。女は、ボンドが幅寄せしてきたことを責め、近くのスタンドまで送るように言った。で、ボンドは女の荷物を持って、女を車に乗せて、スタンドまで運んだ。この時、女はティリー・ソームズと名乗っていた。

その夜。ボンドはゴールドフィンガーの工場を監視していた。一方、女はライフルを手にして、ゴールドフィンガーを狙おうとしていたが、ライフルが張り巡らされていたワイヤーセンサーに引っかかり、見つかってしまう。それをボンドが助ける。そして女の名前はティリー・マスターソンということが分かり、彼女はジル・マスターソンの妹で、殺された姉の復讐のためにゴールドフィンガーを狙っていることが分かる。また、ボンドを狙撃したのではなく、ゴールドフィンガーを狙ったが、それが外れ、たまたまティリーとゴールドフィンガーの位置関係の間にいたボンドをかすめたと言うことが分かった。

ボンドはティリーをつれて逃げようとするが、オッドジョブが投げたシルクハットを頭に喰らい、クビの骨を折られて殺されてしまい、姉の仇を取ることは出来ず、姉と共にオッドジョブによって殺されることになった。(結果的に返り討ちということになった。)

尚、ボンドもこの時もオッドジョブたちに捕らえられることになる。そしてゴールドフィンガーの元に連行されていくことになるが、ここでボンドカーの秘密兵器の活躍によって窮地を脱出しようとする。しかし、ゴールドフィンガーの工場内で、鏡に映った自分の車を敵の車と判断し、それを躱そうとしてハンドル操作を誤り、壁に激突して気絶してしまい、捕らえられることになった。

共通点は、姉の復讐のために行動をして、返り討ちにあって、姉の復讐を果たせずに姉と同じ道を辿る(「ケータイ刑事」では銭形に逮捕され、「007」ではオッドジョブに殺された)ことになったということ復讐の時に銃を使っているということ、更に、主人公(銭形/ボンド)に対して偽名(「ケータイ刑事」では「早乙女波江」、「007」では「ティリー・ソームズ」)を語っていたこと、及びその偽名は、苗字の方を変えているが名前の方は本名のままということである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では復讐をするのに手の込んだことを仕組み、共犯者がいたが、「007」では単独行動であった(ボンドは窮地を助けただけで、復讐には手を貸していない。)ということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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