ケータイ刑事銭形海6話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]
「銭形海」の第6話「生きていた恐竜!? ~未確認生物殺人事件」の裏ネタ編・増補の5回目となる今回は、ペンションUMAの壁にあった張り紙にあった小ネタから、「カニ獣人」について、「銀エビ」について、「青ワニ」について、「朱ムカデ」について、「ブラックドラゴン」について、「カニレーザー」について記します。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/11付です。
「カニ獣人」:「仮面ライダーアマゾン」(1974年10月~1975年3月放送)の第9話「ゆけアマゾン!カニ獣人の島へ!」に登場した敵の怪人(獣人)の名前である。
名前から分かるように、カニ(蟹)の姿をしたゲドン(=敵の組織の名前である。)の怪人である。両手に大きなハサミを持っている。また、口からは白い泡を吐き出すが、その2つが武器となっている怪人である。
この物語ではペンションのオーナー・蟹江が「ガニガニ」と言う口癖があったり、カニを意識したような行動をしていたことから、カニの怪人であるかに獣人には親近感を持っているものと思われる。
それにしても、「仮面ライダー」シリーズの中でもどちらかというとマイナーな存在である「仮面ライダーアマゾン」に登場した怪人の名前をネタにするとは、やっぱり「ケータイ刑事」のスタッフはただ者ではないですね...
「銀エビ」:「キカイダー01」(1973年5月~1974年3月放送)に登場した敵の怪人であって、ハカイダー四人衆の一人であるシルバーハカイダー(胸当てが銀色であって、シルバーを意味する「S」の文字がある。)が変身した怪人である。怪人の姿としては第4話の「怪奇!幽霊ロボット消滅!?」に登場している。(シルバーハカイダーとしては第1話~第10話に登場している。)
シルバーハカイダーは30mにまで伸びる電磁棒を武器として使い、敵を感電死させる。また、空中で鉄棒のように使い、そこで回転してからキックを繰り出す大技・電子棒大車輪を得意技としている。その一方で、力任せという所があって、状況判断が悪いという一面がある。
銀エビに変身すると、変身前の10倍の力を発揮することが出来るようになる。また、武器としては頭にある鋸で何でも切断してしまうという怪人である。
「青ワニ」:「キカイダー01」(1973年5月~1974年3月放送)に登場した敵の怪人であって、ハカイダー四人衆の一人であるブルーハカイダー(胸当てが青色であって、ブルーを意味する「B」の文字がある。)が変身した怪人である。怪人の姿としては第5話の「恐怖!青ワニ島で卵が笑う!!」に登場している。(ブルーハカイダーとしては第1話~第9話に登場している。)
ブルーハカイダーは25mもある電磁ムチを武器としていて、これを敵に巻き付けて、3万ボルトの高圧電流でメカを破壊する。また、電磁ムチ地獄回しという技を得意技としている。野心が強く、ボスの座を狙っていた。
青ワニに変身するとパワーアップするが、頭を分離させて敵に噛みつく攻撃が出来る。
「朱ムカデ」:「キカイダー01」(1973年5月~1974年3月放送)に登場した敵の怪人であって、ハカイダー四人衆の一人であるレッドハカイダー(胸当てが赤色であって、レッドを意味する「R」の文字がある。)が変身した怪人である。怪人の姿としては第5話の「恐怖!青ワニ島で卵が笑う!!」と第6話の「魔術師対ゼロワンの秘密能力!!」に登場している。(レッドハカイダーとしては第1話~第9話に登場している。)
毒矢を放つことが出来る連射式のミサイルボウガンを武器としていて、これで敵を倒す。また、不気味な声を挙げることが多い。
朱ムカデに変身するとパワーアップし、全身に66本ある棘から毒液を出して敵を倒す攻撃をする。
「ブラックドラゴン」:「キカイダー01」(1973年5月~1974年3月放送)に登場した敵の怪人であって、ハカイダー四人衆の一人であり、かつ、ハカイダー舞台のボスであるギルハカイダーが変身した怪人である。(前作「人造人間キカイダー」に登場したキカイダーが死んだ後、その身体にプロフェッサー・ギルの脳が組み込まれて再生した。そのため、前作のハカイダーとは脳が違っていることもあって、「ギルハカイダー」ト呼んで区別されている。)怪人の姿としては第7話の「落雷!機能低下のゼロワン直撃」に登場している。(ギルハカイダーとしては第1話から登場し、第10話でハカイダー舞台は壊滅するが、生き残り、その後に登場した敵組織シャドウに参入し、最後まで登場している。)
ブラックドラゴンに変身すると、飛行能力をてにするなどで大きくパワーアップする。稲妻を呼ぶことが可能であり、口からは火を吐くことが出来る。
「銀エビ」「青ワニ」「朱ムカデ」「ブラックドラゴン」はいずれもが「キカイダー01」に登場したキャラクターであるが、やはり前作でまハカイダー(「01」ではギルハカイダー)の人気が高く、銀、青、朱の各ハカイダーの人気は今一つという所がある。また、怪人に変身することは知られていても、怪人として登場した回数が少ないこともあって、怪人としては余り知られていないところがある。
人気の高いハカイダーではなく、その変身した怪人の名前をネタにするというのは、「ケータイ刑事」スタッフにはマニアがいると考えて良いでしょうね...
「カニレーザー」:「仮面ライダーV3」(1973年2月~1974年2月放送)に登場した敵・デストロンの初代幹部(13話~30話に登場した。)ドクトル・ゲー(ドクトルG)の正体となる怪人である。一応、カニとサソリの改造人間ということになっている。
ドクトル・ゲーはデストロンの生え抜き幹部であり、ドイツ支部から招聘され、初代の日本支部長に就任した。冷酷であり、また尊大であるが、彼独自の騎士道精神と哲学を持っている。
度重なる失敗で、首領の信頼を失ってしまったため、名誉挽回としてV3に決戦を挑むために強化した怪人でもある。(カニレーザーとしての登場は第30話の「ドクトル・ゲー!悪魔の正体は?」のみである。)頭の上のサソリは猛毒を出し、口からは(カニのように)泡を吐くが、それが強力な溶解液であって、それらによって人間を殺す。また、額にはレーザーガンがあって、洗車やビルでも破壊してしまうだけの威力があるレーザー光線を放射する。
「仮面ライダーV3」は人気の高い作品であり、ドクトル・ゲーも人気の高い敵幹部である。それを考えると、この物語に登場している6つの怪人の中では、最もポピュラーな怪人と言ってもいいでしょう。でも、それにしても、特撮ヒーロー作品に登場した敵怪人の名前がさりげなく張り紙に記されていて、それが登場するというのは、「ケータイ刑事」らしいお遊びでしたね。
尚、「仮面ライダーV3」と「仮面ライダーアマゾン」は大阪・毎日放送がキー局であるが、当時のネットはTBS-ABC、NET-MBSであった(所謂「腸捻転」状態であった。)ため、BS-iの親局であるTBSでは放送されていない。また「キカイダー01」はNET系の放送であったため、やはりBS-iの親局であるTBSでは放送されていない。この物語の本放送は2007/8/11であるため、3作品から30年以上の歳月が流れているとはいえ、親局では(本)放送していない作品ばかりを取り上げているという所も、やはり「ケータイ刑事」らしい所でもありますね。
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