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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その229) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「心理分析」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・9話」、「007」からは「ゴールデンアイ」です。

ケータイ刑事」:「・9話」。「最強の心理学者VS銭形舞」という物語。全13話の「銭形舞」であるが、地上波のMBSでの再放送では、何故かこの物語が飛ばされたという物語として知られている1本である。(特に、事件が起こったとか、問題になるような内容ではないだけに、色々と言われている物語でもある。)

大江戸女子大で五代さんが護身術教室の講師として招かれた。それを事件と言ってちゃんに伝えた五代さん。またちゃんは「事件は何処ですか?」と言ってやってきたが、(五代さんが講師という)真相を知ると「な~んだ、事件でも何でもないじゃん。」と冷めていた。

そんな所に悲鳴がして、ちゃんたちは駆けつけた。が、あった死体が消えている、と言う女子大生。で、ちゃんは事件と考えて、大学を閉鎖するように警備員に伝えた。しかし、警備員と入れ替わるようにやってきた男は「ゲシュタルト理論で説明可能だ。」と言って、事件ではなく、女子大生の錯覚だと説明した。男はこの大学の教授で、犯罪心理学界のフロイトと言われる第一人者の古糸慈具月教授であった。

古糸教授は、自分のことを知っていた鑑識の柴田さんに対して「君は半端じゃなく胸の大きな女性が好きなんだね。既に気持ちを抑圧していて他人に服従的だ」と、柴田さんの分析結果を口にする。続いて五代さんには「おしりの大きい女性が好きなんだねぇ。君は非常に受け身的だ。秩序を好んでいるね。それから女性に振り回されるタイプ、気をつけた方がいいよ」と、やはり分析結果を語る。(初対面であるため、見た目の印象から分析しているのだが、2人ともそういうタイプであることを鋭く見抜いていました。)

そして、トリという訳でもないであろうが、ちゃんに対しては「アンパンマンよりバイキンマンが好きなタイプだな」と分析した。これにちゃんは「アンパンマンの方が好きですけど」と言葉を返した。すると古糸教授は「やっぱり非常に反抗的だ。捻くれている」と返し、「気づいていないかも知れないが、君はバイキンマンが好きなタイプなんだよ」と押しつけようとした。するとちゃんは「決めつけないでくださいよ」と言って口を尖らせ、その場を離れてしまった。

更に、古糸教授は、その場にいた女子大生・仲さや香のことを分析しようとしたが、五代さんが割って入り、先ほどの分析結果を受けて。「女性に振り回されるタイプの私は結婚には不向きなんでしょうか?」と尋ねた。すると、現場を監察していたちゃんが「血痕がありました」と言った。五代さんは「結婚はするものなの、あるものではないの」と言ったが、ちゃんは負けずに「だから血の痕があったんです」と返した。で、確かにその場(カーペット)には血痕があったということで、事件はあったと言うことになった。

この後、大学近くの路上で大学の梨田教授の遺体が発見されたという連絡が入り、ちゃんたちは捜査のために現場に向かい、古糸教授も同行した。そして現場では、犯罪心理学の第一人者とは思えないような珍・分析を口にしていた。(死体に刺さっているナイフと被害者の名前(梨田創(なしだ・そう))から、キリングメッセージであって、犯人は結婚を約束されて騙されたラマン(愛人)の仕業だと分析した。→これだ第一人者の分析なんですかね???)

また、仲さや香が梨田教授の愛人ということが分かる。が、殺害は否定した。すると古糸教授は「君は黒髭危機一髪ゲームをやったことがあるかね?」と尋ね、「あるわよ」と言う答えに「何本刺した所で飛び出したと思う?」と尋ねた。「10本」と答えたさや香に、「10本以上刺す人物は物欲が強くて束縛力が強い。で、君は梨田教授の全てが欲しくなった。だから殺した。動機としたら十分だ」と分析して、仲さや香を犯人だと決めつけた。するとさや香は古糸教授にも梨田教授を殺す動機があると返した。(梨田と古糸は次期学部長選挙に立候補していて、対立していた。)

結局、ちゃんが「サッチャー錯視」を利用した犯行で、古糸教授が犯人と見抜き、更に梨田の眼鏡を古糸教授が持っていたことから、梨田になりすましていたことを見抜かれた。で、犯行を認めることになった。

007」:「ゴールデンアイ」。1995年のシリーズ第17作であり、かつ、5代目ボンドのデビュー作である。制作に関しての裁判があったことで、制作が停止していたこともあって、前作から6年ぶりとなったが、このブランクの間に東西冷戦の終結ということで、世情が大きく変わったことで、シリーズの方向も変わることになったが、この変化と、5代目ボンドが新たな人気を得ることになった作品である。

Mは007・ボンドの調査をするために、00要員の心のケアを担当しているスウィート・キャロラインを派遣した。彼女はボンドの分析をすることを命じられていた。ボンドはそんなキャロラインを車(ボンドカーのアストンマーチンDB5)の助手席に乗せて、モナコへ続く曲がりくねった道を飛ばしていた。

キャロラインはボンドがスピードを出して走っていることに怖くなってきて「こんなにとばすことはない」と言うが、ボンドは「とばして悪いか」と言っていた。で、そのままボンドは飛ばして、曲がりくねった下り道を進んでいた。

そんな中、真っ赤なフェラーリーが背後に迫り、クラクションを鳴らした。そしてフェラーリーを運転していた女(=ゼニア・オナトップ)ボンドを挑発するような微笑みを見せて、コーナーをショートカットする形で、あっという間にボンドの車を追い抜いていった。

これに火が付いたボンドは、女の挑戦を受け、ギアをトップに入れて追いかけるためにスピードアップした。道は左右に曲がり狂ったダウンヒルで、アストンマーチンとフェラーリーのレースが始まるが、ボンドの隣に座っているキャロラインは怖くなってきた。ボンドはアクセルを踏み込み、フェラーリーを追いかけ、追いつく。そしてコーナーを利用して抜き返して、再び前に出た。が、フェラーリーもそのまま引き下がらずに、再び追ってきた。そしてボンドの車に再び迫り、横に並ぶ形になろうとする。

そんな2台はコーナーを曲がってきたが、干し草を満載してゆっくりと走ってくトラクターが対向車として死角から突如現れた。これに、避けようとしてボンドの車と反対側にハンドルを切ったフェラーリーは、トラクターを避けたものの、スピンすることになってしまった。しかし、フェラーリーの女はスピンする車を立ち直らせると、再びボンドの車を追いかけた。

一方、ボンドはトラクターをかわすと、更にスピードを上げた。キャロラインは気が気でなく、「止めて!」と叫んだ。そして、「もう分かった」と言ってボンドの分析結果を口にした。「あれが強いんだと自慢したいんでしょう」と言うキャロラインに、ボンドは「エンジン?」と惚けると「エゴよ」とキャロライン。

そんな所に、再び追いついたフェラーリーがクラクションを鳴らした。ボンドは「折角のドライブに心理学か」とうんざり気味に言うが、キャロラインは「能力査定が役目だもの」と、Mから命じられた仕事と言うことを口にした。しかしボンドは「仕事のことは今言わないの」と、キャロラインの言葉を止めた。

再び併走する形となったアストンマーチンとフェラーリーは、ダウンヒルの山道をとばしながら、併走して進んで行く。が、今度は山道を登ってくる自転車競技の集団が道の片側を塞いで止まっていた。一旦前に出たボンドのアストンマーチンだったが、目の前の対向車線から自転車の集団が迫っていることに気づくと、「レディファーストだ」と言って、道をフェラーリーに譲った。

フェラーリはアストンマーチンを追い抜くと、車線を移り、自転車の集団とすれ違い、アストンマーチンはフェラーリーの後塵を拝して自転車の集団とすれ違っていった。自転車の集団は2台の車が猛スピードで通って言ったのを見て、再びペダルニ足を掛けたが、銭湯の男がペダルを踏み外して転倒し、将棋倒しの要領で、全員が転んでしまった。

キャロラインはもう生きた心地がしなくなり、「止めて」から「止めなさい」と命令口調で言った。で、ボンドはサイドブレーキのレバーを引いて、ヘアピンコーナーを回ったところで車を止めた。その場所はモナコ(モンテカルロ)の街並みを一望することが出来る景色のよい場所でもあった。また、車を止めたことで先行するフェラーリーとは完全に分かれることになり、レースは終了となった。

ボンドは「女性の言うことは聴く方なんだ」と言ってキャロラインに囁くと、用意していたシャンパン(ボリンジャー)のボトルを取り出した。するとキャロラインはボンドをより深く分析するように、ボンドの胸に身を預けたのだった。

共通点は主人公(銭形/ボンド)のことを心理分析しているが、それが今一つ意味不明(「ケータイ刑事」では「アンパンマンよりバイキンマンが好きなタイプ」と言い、「007」では「あれが強いんだと自慢したい」)なことを最初に語り、これを受けて主人公が言葉を返すと、「反抗的、捻くれている」(「ケータイ刑事」)/「エゴ」(「007」)と言うように結論づけた言葉を言っているということである。(要するに、主人公に対する分析の一連の進め方が同じと言うことである。)

相違点は、「ケータイ刑事」では殺人事件が起きていて人が死んでいる(殺した)が、「007」ではこの部分では死者は出ていないと言うこと、また「ケータイ刑事」では主人公は結果を軽く聞き流して、相手にしないような行動に出たが、「007」では聞き流した後により深い関係になる行動をしたということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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