ZEBRAHEAD『WASTE OF MIND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1988年に発表された彼らのメジャー・デビュー・アルバムである。(インディーズ時代に1枚のアルバムを発表しているので、彼らにとっては2枚目のアルバムと言うことになる。)チャートの上ではBillboardのオルタナティブ・チャートで最高位34位を記録しているが、特に大きなヒットにはなっていないが、彼らにとっては記念すべき1作であるのは言うまでもない。
収録曲は以下の全14曲である。『Check』『Get Back』『The Real Me』『Someday』『Waste Of Mind』『Feel This Way』『Walk Away』『Big Shot』『Swing』『Jag Off』『Time』『Move On』『Fly Daze』『Bootylicious Vinyl』。
この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Get Back』がBillboardのモダン・ロック・チャートで最高位32位を記録しているが、2nd.シングルの『The Real Me』、3rd.シングルの『Feel This Way』、4th.シングルの『Someday』はチャートインをしていない。(BillboardのHot 100にはいずれもチャートインしていない。)また、彼らの1st.シングルである『Check』はインディーズ次代の1st.アルバムにも収録されていて、本アルバムの発表前にシングルとしてリリースされているので、本アルバムからのシングル・カットとは言えないものの、シングルとしてリリースされている曲である。
お薦め曲は、シングル曲である『Get Back』『Check』『Someday』、それ以外からは『Big Shot』と『Move On』、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Waste Of Mind』をピックアップしておく。
全体的にはおとなしい印象のする曲が多いのだが、小粒ながらもなかなか良い感じの佳曲が集まったアルバムである。次作で彼らはブレイクすることになるが、そういう予感をさせるところがあるアルバムとなっている。また、彼らをメジャー・レーベルでデビューさせるために11社が争ったということが知られているが、ブレイクすることを予感させるだけのものが十分感じられる内容がある。
チャート成績やセールスの点では、本アルバムに関しては成功したとは言えないが、次作でブレイクすることになり、日本では特に人気が高い(と言うよりも、日本だけで成功していると言った方が適切かも...)彼らであるだけに、やはり聴いておきべきアルバムである。
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