追悼・柳ジョージ『プレミアム・ベスト 柳ジョージ』 [音楽(特撮/邦楽)]
今朝、ラジオから『青い瞳のステラ、1962年夏…』(この曲は本当に良い曲ですね。)が流れてきて、彼の訃報を知ることになった。63歳というと、まだまだという年令である。また、1981年に解散したレイニーウッドを歳生きんでは再結成して、時々活動をしていただけに、残念でならないところである。「和製クラプトン」と言われ、まだ独特のしゃがれ声がブルースを基調としたサウンドにマッチしていて、ブルース・ロックという聴かせるサウンドは味がありました。ご冥福をお祈り致します。
ということで、彼の追悼ということから、ベスト盤を取り上げることにします。(半年ほど前に、彼のベスト盤を取り上げているが、それとは別のベスト盤です。こちらも内容的には充実しているものである。)
表題のアルバムは2009年にリリースされたベスト盤である。主だった曲が一通り収録されているが、ライブ・テイクやシングル・バージョンで収録されている曲があるということで、これはこれで価値のあるものである。また、収録時間も約76分ということで、CDの上限に近い収録時間と言うこと、そして価格のことも比較的安価な方に入ることから、お買い得なベスト盤である。(でも、これが追悼として取り上げることになろうとは...)
収録曲は以下の全16曲である。『「祭ばやしが聞こえる」のテーマ』『微笑の法則~スマイル・オン・ミー~』『青い瞳のステラ、1962年夏…』『さらばミシシッピー』『酔って候 (Live at Budokan)』『雨に泣いてる (Live at Budokan)』『星空の南十字星』『RUNAWAY[悲しき街角]』『ビッグ・カントリー』『真夜中のテレフォン・コール』『コイン ランドリィ ブルース』『For Your Love』『フーチー・クーチー・マン』『明日への風』『Long Time Comin'』『愛しき日々』。
代表的な曲が収録されているので、目新しさという所は無いが、武道館でのライヴ・テイクの2曲は彼の本領が発揮されていて、たっぷりと堪能出来るところでもある。また、全体を通したブルースの香は、グラスを傾けながらじっくりと聴きたくなる曲ばかりであって、大人の世界である。
彼は、味のある大人の鑑賞に堪えうる曲を歌い続けていただけに、彼のような味のあるシンガーが鬼籍に入ってしまったというのは、本当に惜しい所である。(名前だけで内容が伴っていない)「究極のベスト」ではなく、内容のある充実したベスト盤である本作や、充実度の高い「ゴールデン☆ベスト」という内容のあるアルバムをじっくりと聴気ながら、彼の追悼ということにしたいと思います。
↓他にも内容のあるベスト盤をいくつか拾っておきます。
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