毒姫とわたし#39(Final) [ドラマ]
最終回。今回は本作の持ち味であるコメディ色を強くした物語でした。(特に今週はコメディ色だけに、コメディということをかなり意識したようでしたね。)市長選挙がどうなったかということと、主な登場人物のその後ということが描かれていたが、やっぱり主役の小麦の存在感と、美姫との強い絆が全てでしたね。尚、オー・ラスの大団円というところは今一つと感じたんですが...
ところで、本作のDVD-BOX(9枚組+特典映像)が来年早々(2012/1/18)に発売になるとのことです。特典映像など色々とあるそうですが、DVDだと所詮SD画質なんですよね...
小麦は結婚式というのに美姫のことが気になり、美姫は美姫で小麦のことが気になっていた。式場ではそんな小麦の気持ちを察した倉田が、美姫の元へ行くことを許した。で、花嫁ドレスのママ小麦は、美姫が演説をする潤のライヴ会場に走って行く。
潤のライヴが終わると、「潤は結婚する」と発表し、相手の美姫を紹介した。美姫は語り始めるが、市長の手先で、実希夫陥れようとする輩が紛れ込んでいて、美姫を糾弾する声を叫び、会場は「帰れコール」が起こる。
こんな所にウエディングドレス姿の小麦が飛び込んできた。誰もが声が出ず、小麦は舞台に上がり、みんなに訴えた。完全に小麦が場を持っていった。
翌日、ネット上では、昨日の小麦のことがアップされていて「ウエディングおばさん」として話題になっていた。(それをいじる小豆たちと、いじられる小麦が面白い。)
そんな中、市長選の方は、市長は汚職の一件で警察に連行され、投票率も上がったことで那珂川と美姫の拮抗した争いとなる。開票率50%では美姫が20票リード、99%の報告が入る。そして結果は...
「1年後」、小麦が全てを語る。選挙は希に見る接戦で、12票差で哲也が当選した。哲也は美姫の公約も取り入れて、天使園も残り、病院は移転した。こな屋は小豆の旦那が会社を辞めて手伝うようになり、佐伯が哲也の秘書になり、次の市議選を目指していた。佐伯が抜けた君嶋出版電子書籍部の部長は倉田となり、小麦は専業主婦に、美園はニースへ休暇に言っているという手紙が小麦に届いていた。そんな中、君嶋家にはみやびを始め、みんなが集まっていた。その日は潤が帰国すると言うことだった。美姫は1年ぶりにハワイから帰国すると、小麦のマンションに翔んできていた。そして、新たな作品をということを言うが、小麦は求職中だった。
その後、こな屋では、美姫が直川賞受賞を祝うパーティが行われ、(殆どの登場人物が)一同に集まっていた。その席で、小麦と美姫は誰も間に入ることが出来ない採光のコンビぶりを見せていた...
形の上では、ヨストが大団円ということで結ばれていて、「めでたしめでたし」ということになるのであろうが、前回まで、何人かが入れ替わるように悪役のポジションがいて、小麦と美姫をいじめるという所があったが、最終回ではそういう悪役的なポジションとなる人物が1人もいなくなり、余りにも良い子の集まりで終えてしまったようで、肩すかしを食らったように感じられた。
が、最初から一貫していた小麦と美姫の友情(愛情といってもいいようでしたが...)がぶれることなかったので、それなりに楽しむことが出来た。
欲を言うと、日本を離れて、同性婚が認められる国に小麦と美姫が行き、この2人が結婚するということで締めたら、破天荒なエンディングとなって、本作のテンポの良さとパワーが暴走したと言うことになって面白かったと思うのだが、1年後を目処に、続編を作るという考えがあるのかもしれませんね...???(DVD-BOXのリリースもあることですし...)
本作では「ハート」の岸本沙羅と二宮ゆかりの再会、かつ、「名曲探偵アマデウス」のファイルNo.007の依頼人・恋路ゆき乃と響カノンの再会にはじまり、「銭形泪」と「銭形雷」の競演に、泪と岡野さんの顔合わせ、雷ちゃんと岡野さんのケー刑事第三の黄金コンビが親子になり、「不良少女とよばれて」の笙子と哲也が夫婦に、そして更に仮面ライダー威吹鬼とドレイクが絡んでいるというように、過去作品での絡みもあって、色々と楽しませて貰いました。それらの中では、やっぱり、小麦と美姫のテンポの良いマシンガントーク、ボロクソに言い合う所が一番でした。
8週間(二ヶ月弱)があっという間で、全体的には楽しめたが、細かい所では残念に感じたところもあったが、久しぶりに元気が出る作品として楽しめました。→未見の方は、DVDで見るだけの価値はありますね。
※次の銭形競演としては、11/1(火)の「謎解きはディナーのあとで」(第3話)で、泪ちゃん(黒川芽以さん)がゲストということなので、泪ちゃんと結ちゃんのツーショットは見られるのでしょうか???
毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)
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- 出版社/メーカー: 泰文堂
- 発売日: 2011/09
- メディア: 文庫
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